第4話 

「Principeって知ってる?璃子」

「んー知ってる」

「はまっちゃった」

にこにこしてる私を見た璃子はにこにこと返し

「私も好きよー」

私は初めての気持ちだった。

小学校のころ何も知らなっかった。ネットも。何も。

Principeという王子様も

触れ合えないし話したこともない。ただただ一方的に好きになっている

ネットは見ず知らずの人と出会える。

顔も知らない何も知らない。ただ声を知ってるだけ。

それしか知らないのになのにこんな気持ち…

授業中Principeのことしか考えられなっかった。

「璃子。Principeのことしか考えられないよ…」

「Principeかっこいいよねー」

「何その抜け殻みたいな返答!」

「推しは他だからさー」

「なに?推しって」

「へ?知らないの?推しっていうのは…アイドルグループのファンの中では自分の一番のお気に入り(のメンバー)を指す表現として使われてるの」

そうだ。私の推しはショウくん…だ

ショウくんの声がよぎる。ショウくんがわらっている声。

つられてしまいそうなあの笑い声。

私はショウくんが好きだ。ショウくんが大好きだ。

こんなに短いスパンで好きになるだろうか。声でひとめ惚れした。

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