第35話 えっ、俺の発表?
その時、先生が
「みんなが、修平君の考えている図を見たいみたいよ。」
と言った。
えっ、何?と周りを見ると、みんなが柔らかい顔になり教えてという表情で俺を見ていた。
「修平君の図が見たいなら、修平君、前で発表して。とリクエストすればいいんだよ。」
と先生が言った。
みんなで
「修平君の図、前で発表して。」
と声をそろえていってきた。
そんなあ、みんなと違うんでしょ。
いじめじゃないの?と思った。
すると、先生が、
「自分が正しいと思ったことを言える勇気とみんなを信じる心が必要。
聞く人たちには、自分との違いを乗り越えて、発表者の思いを受け止める広い心が必要。
修平君、自分の思った事を言う勇気とみんなを信じる心がある?」
と聞いてきた。
くっそお。
やってやろうじゃないか。
俺は、
「ある。」
と応えた。
先生は、みんなにも
「発表者の思いを受け止める広い心がある?」
と聞いてきた。
みんなも頷いている。
一番大変な俺がやると言っているんだから、みんなで一緒の人たちは受けて当然だろう。
俺は前に出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます