第25話 朝の話②の振り返り:1・2班の人の感想 2

俺が、

「マイネームと英語が始まった時、ニコニコした子が多かった。」

と言った。

弓子さんが、

「日本語で言うだろうと思っていた予想を裏切られた。

やられたという感じになったと思う。

春子さんは、次にどんな仕掛けがあるのか、ワクワクして聞いているようだった。」

と付け加えた。

先生は、

「みんな、そんな言い方の良いの?という様子だった。

そして、自己紹介面白そうという感じが広がったと感じた。

良い雰囲気になってきたと思った。」

と言い、

「次はどこ?」

と繋いだ。


かける君が、

「予定になかった、弾いてという要望に応えた。

みんなの雰囲気がさらに良くなった。」

と言った。

節子さんは、

「レット・イット・ビーの意味を話し、今の自分で良いんだ。

そこから始めればいいんだと話してくれた。

みんな温かい顔をしていた。」

と結んだ。

先生は、

「うまくいくこともある。

ダメな時は、戻ればいい。

みんなと一緒に作っていくんだから。」

そう言いながら

「間をとった時、みんなの反応、意外と感じられたでしょ?」

と1・2反応人に聞いた。

全員頷いていた。

「ぜひ、友達の反応を生み出す「間」を持てる話し方にしていこう。」

と言ってカエルの会の話が終わった。


 次の日は3・4班が、その次の日には5・6・7班が先生の自己紹介の時、前に出て聴き手の様子を観て、感想を言った。

「間」をとる前の話す内容がはっきりしていると、聴き易く良い反応が返ってきていることが確認された。

また、観ていると聴き手の何人かの様子が自分達でも感じることが出来るのが分かった。

次は、自分達が自己紹介する番になる。

自己紹介カードを書き、見ながらやってもいいが、「間」の所はみんなの様子を観ることが条件となった。

自己紹介カードがうまく書けないときは、先生に相談したり、友達に手伝ってもらったりすればいいことになった。

順番は、できた人から挑戦する。

聴き手は、共感的に反応を返そうとなった。

 俺は、何を話そう?と思いながら、やっぱりサッカーの事かな?と思った。


 先生の

「自己紹介、最初にやる人?」

の声に反応したのは、三人。

ジャンケンで俺が勝ち、一番にやることになった。

自己紹介カードは、自分で用意した。

昨日、夕飯の後、家族の前でやってみた。

「間」の所でみんなの顔を見ると、そんな顔で俺の話を聞いていたのかと思うようなことが何回かあった。

でも、温かく聞いていてくれるのは、わかった。

どんなことをやりたいの?の応えは、ダブルタッチだけじゃない。

修平は、引いて進む方向を変える技も練習していたよとアドバイスをもらった。

俺のことをよく見てくれているから、できるアドバイスだ。

何時も見ていてくれるし、真剣に話を聞いていてくれる。

家族ってありがたいなあと思った。


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