第23話 朝の話②の振り返り 先生の解説

 先生の自己紹介メモが配られた。


<自己紹介メモ>

① ドン 二回目だから、集中が散漫になっていたら、机をドンと叩き注目を集める。

叩いた後は、笑顔で明るい雰囲気にする。 

② マイ ネーム イズ マツシタ

同じ言い方にしても面白くない。それでは、意識が散らばる。

英語にすることで、「そんな言い方もあったのか!」といった思いを抱かせたい。

上手くいかなかったら、笑顔で流す。 

③ マイ ホビー イズ プレイ ピアノ

これも英語で言ってみる。

英語に興味のある子が、マイ ホビー イズ サッカーなどの反応があるといいなあ。

④ 中学校の時、ブラスバンドに入り、音の持つ力を感じた。

それぞれの楽器の音色の特徴を感じた。

音が合わさった時の強さと深さを知った。

好きなことだから、私の人生を支えたり広げたり、豊かにしてくれている。

みんなも好きな事、続けることで、更に自分を伸ばしていこうと結ぶ。

「名前、趣味、それについてとなっています。

流れは、全く同じです。

ただ、修平君から、弾いてという要望が出た。

これに応えた方が、キャッチボールになると思った。

だから、演奏した。

最後は、この曲を弾いたときの自分を思い出し、自分褒めのことを言った。

自分を伸ばすと頑張れ自分は同じこと。

だから、このままでいいかな?と今は思っている。」

そう解説した。

聴き手の反応によって話を変えるなんて、凄いなあと思った。

みんなに目をやると、春子さんが不安そうな顔をしていた。

先生が、

「どうしたの?春子さん。」

と問いかけた。

春子さんは、

「聴いている人の反応に合わせて、話すことを変えるなんて、難しいなあと思って…。」

と言った。

それを聞いて、先生は、

「最初は、そのまま読めばいい。

気になるなら、ごめん、予定してきた文で進めるねと言えばいい。

慣れてきて、挑戦できそうな時にやってみる。

焦ることはない。

レット・イット・ビーで良いんだよ。」

と応えた。

春子さんは、少し笑顔にって頷いていた。

先生の話に表情を和らげ、頷いている子も沢山いた。

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