第3話 ふわふわと

風が

そよそよ泳いでる


僕は

君との想い出を

ひとつひとつ

クローバーの

冠に

注いでく


君が

きっと

忘れてしまった

記憶たちを

僕は

どうしても

忘れられずにいるから


こんな形で

君に届けて

君が

いつか

思い出して


はたはたひかる

雫の代わりに


君の柔らかなほっぺが

澄んだ瞳が


ふにゃりと

心から

笑顔になる


そんな日が

訪れてくれたなら


そう

指先で

つむいでく


風が

ふわふわと


僕等をつつんでく

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