第7話 邪虐めく目眩を慰める
―邪虐めく目眩を慰めるべく母指球で眼窩を抑えるほど、聴神経を蹂躙される耳鳴が軍靴のごとく迫る。跫音の協奏は堪えてもままならぬのが鑢がけされ抉れた咽喉だ。熟を越え腐敗しだす林檎のような。憂慮い無用だが容態はいかばかりか、頼母しき医師に伺いたい。
―風邪ですね。
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