関西某所。

私が高校生の頃です。

自転車で出かけた帰り道。

ある国道を走っていました。

その国道に自動車専用の大きなトンネルがあるのですが、その脇にトンネルができる前に使われていた小さなトンネルが歩行者用のトンネルとして使われていました。

自転車でその小さなトンネルに入った瞬間、ゾワッとした感覚がしました。

夏の暑い日だったのに、一気に体感温度が下がった感じがして。

あ～ヤバいと思ったんですが、止まるのも振り向くのも怖くてスピード上げたんです。

そんなに長いトンネルじゃなくて、出口の光も見えてるんだけどなかなか辿り着かなくて。

真ん中ぐらいまで来たあたりで感じたのは、右側にふたり、左にひとり。

誰かの気配。

普段、霊感ある方ではないんですがすごい嫌な感じがして。

これは振り向いたら絶対ダメだ！

と本能的に感じました。

「ごめんなさい。ごめんなさい」

ってなんだかわからないけど、謝りながら

何とか通り抜けられました。

別に何かあったわけじゃないんだけど、すっごく怖かった。

家に帰って親に聞いたら、かなり有名な心霊スポットだったらしいです。

今でも調べたらネットに載ってました。

あれから二度と通らない！と心に決めてます。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい