第99話 神様の形
私の胸の奥深い闇の中には、小さな神様がいて、その象牙色と灰青と仄かに浮かんだ薄紅の柔らかな形をなぞる為に、私は言葉を重ねて捉えようとする。かの人は時々差し込む月光に僅かに貌をあげるが、その輪郭は朧で、捉えることはできぬ。
願わくば、あなたを描こうとする言葉で姿を灯せますように。
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