第2話 スキルと魔法

「・・・出ちゃった」


認めたくはないが、認めるしかないのだろう。


「異世界か。しかも、スキルやら魔法があるらしい」


でも、『スキル【温泉】』ってなんだよ!


そんなスキル、今まで読んだラノベでも聞いたことないぞ。


〈水魔法〉か・・・。


「あ、そうか!さっき水が欲しいって思ったから取得したのかも」


水を生成し消滅することができる・・ねえ。


「レベル1で最大1Lの水か・・・やってみるか」


でも、どうすればいいんだ?


よく分からんが、水をイメージしてみるか。


「・・・」


なんか言った方がいいのか?


「う、ウォーター?」


『ポヨン』


「おおう!」


空中に、ちょうど1Lくらいの水の塊の様なものが出現した!


『ツンツン』


「水だ・・」


消滅もできるんだっけ?


・・・消滅は英語でなんだっけ?・・・あ!


「ディスアピア!」


おお!消えた!!


MPは?


「ステイタス」


◇◇◇◇◇◇◇◇

名前 マモル

種族 人族

年齢 25

レベル 1

体力 100/100

魔力 99/100

スキル 【温泉】

〈水魔法〉

水を生成し消滅することができる。

レベル1で最大1L

消費MP1(生成・消滅セットでも片方でも消費MP1)

◇◇◇◇◇◇◇◇



なるほど、セットで使うとMP1だけ使うのね。


・・・とりあえず、顔の泥を洗おう。


俺は、再び魔法で空中に水を出すと、その塊に手を突っ込んで、泥でカピカピになった顔を洗おうとした。


「冷たい・・」


さっき突っついた時は分からながったが、この水相当冷たい。


「うう~つめた!これ、0度くらいあるん違う?!」


俺は、変な関西弁なまりになりつつ、なんとか我慢しながら顔を洗っていく。


「なんとかならんのか?この冷たさ!あっためたいなあ・・」


『ピコン』


「あ」


・・この感じ、また何か魔法をゲットしたということだよね。


「ステイタス」


◇◇◇◇◇◇◇◇

名前 マモル

種族 人族

年齢 25

レベル 1

体力 100/100

魔力 99/100

スキル 【温泉】

〈水魔法〉

水を生成し消滅することができる。

レベル1で最大1L

消費MP1(生成・消滅セットでも片方でも消費MP1)


〈火魔法〉

熱を操ることができる。

レベル1で1kgの水を最大36度に熱せられる熱を操れる。

消費MP1

◇◇◇◇◇◇◇◇


「・・うむ」


めちゃくちゃ便利だけど、でも何故に36度?


体温的な?


まあ、いいか。


「やってみよう・・・・ヒート!」


『ツンツン、ズポ!』


おお!


「あったか~い」


俺は思わず、至福の表情をしてしまった。


「これはいい!!!」


俺は、そこからゴシゴシと顔の泥を落としていった。


「ぷは~~!」


さっぱり、すっきりして、近くに転がっていた大きな石に腰掛ける。


この世界のシステムがよく分からないけど、自分でやりたいことを意識しないと、

魔法を取得できないのか、それとも表示されないだけなのか・・・。


「今のところは前者ぽいけど、望むこと全部出来るというのは都合が良すぎるか」


これについては、おいおい分かってくるだろう。


「ということで、腹へったな」


それに、ここが異世界だということは、このお金は使えないよね。


俺は、ズボンの尻ポケットに入っていた財布を開いて覗き込む。


「金か・・・」


『ピコン』


「ステイタス」


◇◇◇◇◇◇◇◇

名前 マモル

種族 人族

年齢 25

レベル 1

体力 100/100

魔力 98/100

スキル 【温泉】

〈水魔法〉

水を生成し消滅することができる。

レベル1で最大1L

消費MP1(生成・消滅セットでも片方でも消費MP1)


〈火魔法〉

熱を操ることができる。

レベル1で1kgの水を最大36度に熱せられる熱を操れる。

消費MP1


〈土魔法〉

任意の鉱物を生成することができる。

レベル1で1種類最大1kg

消費MP10


◇◇◇◇◇◇◇◇


なんか、機械的作業になってきたな。


「・・・いや、鉱物作れたって、金が作れなきゃ意味がないでしょ」


さて・・・・どうしよう?



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