第2話


奥屋敷の真ん中で

紅の少女は自らの心を覗く

虚空へ虚構へ

暗く暗く落ちゆく様は天にも登る夢心地

四桁の合言葉を

紡ぎましょう

少女はふと眼を覚ます

瞬間襖は音を立て

開く

開く

開く

開く

開く

最奥の襖が開く時少女は観るだろう

深層を

その赤黒い眼で

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