4話目・部屋と私



飛ばされるとそこは、ちょっとした部屋だった。


置いてあるのは机と椅子、それとベッドだ。


奥の扉を開けると、トイレと大きな壺が置いてあった。


『そこにある壺にはぁ、命の泉の水が常に湧き出すようにしてありますぅ。減った体力を回復したり汚れを落としたり出来るのでぇ、上手く使ってくださいぃ』


なるほど、つまりこれはユニットバスってことね。


「ところで体力回復って事は、この部屋は何度でも帰ってこれるのね?」


『はいぃ、皆さん一人ずつにお部屋を用意してますのでぇ、ご自由にお使いくださいぃ』


なるほど、初期のレベリングの拠点用の部屋になるわけね。


『私はぁ、この村から出る事が出来ないのでぇ、ほんとよろしくお願いしますぅ』


部屋の確認も終わったので、持って来た宝箱の前に座る。


「ステータス」


─────System───────

ユキナ

Lv1.鍵師

Exp:0

スキル:開錠アンロックLv1・施錠ロックLv1

───────────────


さっきテンプレお嬢様に邪魔されて確認してなかったけど、これが私のステータスみたい。


他にも筋力や持久力や知力のステータスもあったけど、今は必要ないので気にしない。



「さてと…開錠アンロック


─────System───────

宝箱はすでにあいている

───────────────


施錠ロック


─────System───────

宝箱に鍵をかけた

───────────────


開錠アンロック


─────System───────

宝箱のカギを開けた

───────────────


「よし、いける!」


私の冒険がいよいよ始まる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る