第84話 獣人の国

「邪魔ダ!!どけェ!!」


ロウが俺に呪いをかけたので、俺がモンスター戦うと言って全てのモンスターの相手をしているが戦闘方法が豪快すぎる。


『魔法なしでは勝てないでしょうね』


ナービもこう言うくらい近接戦闘は強い。魔法無効を得たことで魔法にもそのまま突っ込んで行けるので避ける必要がなくて戦闘が早く済むと喜んでいる。


「そういえばケルベロスの時に使ったあの呪いはなんなの?」


ロウは魔法が使えないためあの呪いは魔法でないことはわかっているがあれが何なのかはわかっていない。


「ん?あれは呪気だゾ!!」


ロウはモンスターを倒しながら答えてくれた。それにしてもなんか恐ろしい気だな……


「あれはケルベロスにならないと使えないのか?」


「使えなくはないが体がきついナ」


俺の龍気と一緒で体の負荷は大きいようだ。

でももしかしたら俺も龍の姿になれるようになるのか?そしたら自由に龍気も使えるのかな?



「速度あげるから着いてこいヨ??」


なんか着いてこれるかな?みたいな笑みと共にそんなことを言ってきた。というか今でも充分速いのにまだ速くなるのか。


「いいぞ」


「よっしャ!!」


そう言うとロウは全力疾走と言えるほどの速さで急に走り出した。


「ちょっ!」


いきなり一気に走るので驚きはしたが急いで走り出して着いて行った。

そしてモンスターはどう倒すのかと思えば、そのスピードのままタックルで倒している。







「着いたゾ!!」


「はぁ…はぁ……飛ばしすぎだよ!」


あれからボスも全部ロウが倒してそのまま休憩なしで走り抜けて行った。



「よし!行くゾ!!」


さすがに街の中までは走らないようでホッとした。


「俺が通ル!!道を開けロ!!!」


ロウがそう言うと獣人でいっぱいだった道がモーセが海を割ったかのように人が真ん中を避けて通る道ができた。


「ん?何をしていル?早く行くゾ?」


「あ、うん…」


そしてロウが当たり前のようにその道を通るのを後ろで見てたらロウに呼ばれてしまった。通りにくいが通るしかないのか…

やはり通ると周りからはこいつはなんだ?という視線に晒される…というかこの街に入るための門番もロウが手を挙げるだけで俺まで通したが大丈夫なのだろうか?



「ん??」


少し視線に慣れたからこそ気付いたが俺に向けられる視線は誰なのか怪しんでいると言うよりは知らない人が獣王の後ろに歩いているのがすごい!という感じの視線に感じる。



「あ…」


周りの街並みを見ながら歩いていたらロウの前に子供がボールを転がしてしまった。

ロウがどうするのかな?と少し心配で見ていた。


「こんなところではなくもっと広いところで遊べヨ!!」


「うん!ありがとう!!」


ロウが笑顔でそう言ってボールを返すと子供も笑顔になっていた。

こんな無理やりな方法で道を通ったから独裁者かと思ったらそういうわけでもないようだ。





「ここが王都ダ!」


あれから6つほどの街を過ぎるとロウが住む王都についた。というかほかの街の人はそんな遠くに王様が来ても誰も疑問に思わないのか…どんだけロウが自由人なんだよ……


「おぉーー!お?」


王都は街もほかの街よりも栄えているな!と思っていたらこの街はロウが何も言わないうちに道が割れた。


「獣王!おかえりなさい!」

「獣王!いい酒が入ったぞ!」

「獣王!いい肉が入ったぞ!」

「獣王!いい魚が入ったぞ!」


そして王都はあちこちからロウを歓迎する声がかかる。というか飲み屋からの声が多いがこいつはどんだけ飲み屋に行っているんだよ…


「また暇になった時に行ってやるからナ!」


多分暇になったらしょっちゅう行ってたんだろうな…こいつの補佐をしている人は苦労しそうだな…




「これが俺の城だ!」


「おぉーー!」


来る途中にも見えてはいたが、この城は防衛力重視の灰色のごつい感じの城になっていた。


「じゃあ行くゾ!」


相変わらずせっかちで城の様子を見学する時間も与えてもらえず城に入っていった。

そして城を通るとメイドの人たちがおかえりなさいと言って頭を下げている。急に帰ってきてもこの対応力はすごいな…もしかしてこんな状況に慣れているのか?



「帰ったゾ!!」


「!!?」


恐らく王座がある部屋の豪華な扉をノックも何もしないで蹴り開けた。


「遅いっ!!どこで何をしていたのですか!?」


「言っておったであろウ。強いやつがいるから戦うと」


「そんなこと聞いているのではありません!仕事が溜まっています!早く来てください!!」


「いや、だから…」


「早く来なさい!!」


「いて!いてて…」


こんな会話をしてロウは奥さん?なのか?誰かに連れて行かれてしまった。

えっと…王座に1人残されてしまったけどどうすればいいの?


「えっと……へ、部屋にい、行きますか?」


「あ、うん…」


王座の横に座っていた狐耳と狐尾の可愛らしい女の子が気を利かせて部屋まで案内していくれた。




「えっと…どうぞ…」


「あ、ありがとう…」


妙に女の子らしい部屋案内された。もしかしたらこの子の部屋なのかもしれない。


「お、お兄様はお強かったですか?」


無言の空間に耐えきれなかったのか女の子が話し始めた。


「お兄様?」


「あっ!一緒に来た獣王です…」


「あ!獣王ね。うん…強かったね」


「え?勝たれたのですか?」


「うん。一応勝ったのよ」


「え!!」


そう言うとその子は目を輝かせ始めた。


「お!お兄様は獣化は使われましたか!?」


「うん。強かったよ」


「あの狼ですか!?」


「いや、ケルベロスだったよ」


「ケルベロス!?」


そこからお兄様であるロウの自慢話や俺が戦って強かった点などを話していった。



「あっ!申し遅れました。私は獣王の妹でこざいます」


「あっ!私は覇王のレイです」


「レイ様?ですか?」


「はい」


そこからも世間話や身内話で時間は気がついたたら過ぎていった。


「お兄様…いいな…お名前与えられたなんて…」


「俺で良ければ名前付けてあげようか?」


「いいのですか!?」


そういった途端耳と尾がぴくんっ!と真っ直ぐに伸びて可愛い。15くらいの容姿も相まってとても愛らしい。


「うん。いいよ。ちょっと待ってね」


自分から名付けるのならちゃんとしないといけない……よしっ!決めた!


「君は今日からイヅナだ!!」


「っ!はい!ありがとうこざいます!!!」


こうしてイヅナの名付けが終わった。











【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王(龍族) 

【年齢】  19   

【レベル】 20 ★★  

【ランキング】 1位


【HP】  84720/84720   

【MP】  33400/69400-36000


【攻撃】  11640+1500  

【防御】  9048+450   

【魔攻】  11640+1500  

【魔防】  9048+450   

【敏捷】  12784+40   

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.MAX・指導Lv.MAX・騎乗Lv8

・吸血Lv.8・超音波Lv.9・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・連携Lv.MAX

・指揮Lv.3・水中高速移動Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX・共通言語


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・【隠しステータス】極大強化・ナビゲーション

・絶対感知Lv.8・高速崩壊Lv.7・神速多重思考Lv.7

・全大耐性Lv.7・超高速再生Lv.9・疾風迅雷Lv.8

・修復Lv.7・神速飛行Lv.6・性聖Lv.3

・究極テイムLv.3・透明化Lv.4・透過Lv.4

・硬翼Lv.4・空中水泳Lv.4・自我完全操作Lv.3

・天使召喚Lv.3【テンカ、テンナ、テンラ】

・強制進化(使用不可)・龍鱗Lv.3


【エクストラスキル】

・覇王Lv.8・魔眼Lv.7・武眼Lv.7・龍眼Lv.5

・強欲Lv.7・傲慢Lv.3・憤怒Lv.3・龍魔法Lv.4

・龍気Lv.3


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・名付け親

・強欲

・傲慢

・憤怒

・新種

・種族の王

・龍種

・龍の親

・○○への通行許可書

・東のダンジョン完全クリア

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