第61話 再会

「パパ!パパー!」


今も甘えてくる幼龍を前に思考力が完全に停止してしまった。確かにたまごを孵したのは俺だよ?でもまだ性聖の出番が来る前に親になるつもりは無かったんだよ……


「とりあえず名前を付けてあげてはどうでしょうか?」


「そうだね」


一応親だから名前を付けてあげないといけないのか?でもその前に確かめておかなければいけないことがある。


「君は男の子?女の子?」


「女の子!もう!見ればわかるじゃん!!」


ごめんね。パパは龍の性別なんてどこで見分ければいいか分からないですよ。でも女の子か…女の子なら名前は……


「よし!今日からお前はリュキだ!」


「りゅき?リュキ!私はリュキ!」


そうして自分の名前を呟いて喜んでいる。やはり名前をつけて喜んで貰えるとこちらまで嬉しくなってしまう。そして、リュキはネームドになったことでステータスが変化した。



【名前】  リュキ

【種族】  幼龍

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 S-


【HP】   16000/16000 (11000UP)

【MP】   12000/12000 (8000UP)


【攻撃】  1400   (830UP)

【防御】  1300   (770UP)

【魔攻】  1400   (830UP)

【魔防】  1300   (770UP)

【敏捷】  1500   (910UP)

【運】   92    (2UP)


【スキル】

・ひっかくLv.5(4UP)・火炎魔法Lv.5(4UP)

・暴風魔法Lv.5(4UP)・水流魔法Lv.5(4UP)

・岩石魔法Lv.5(4UP)・暗黒魔法Lv.5 (4UP)

・光明魔法Lv.5(4UP)・雷電魔法Lv.5(4UP)

・氷結魔法Lv.5(4UP)・詠唱省略Lv.5(4UP)

・無詠唱Lv.5(4UP)・連携Lv.5 (4UP)

・高速飛行Lv.5(4UP)・擬態Lv.MAX


【ユニークスキル】

・剣聖Lv.3(2UP)・斧聖Lv.3(2UP)

・槍聖Lv.3(2UP)・盾聖Lv.3(2UP)

・鞭聖Lv.3(2UP)・刀聖Lv.3(2UP)

・槌聖Lv.3(2UP)・棒聖Lv.3(2UP)

・武聖Lv.3(2UP)・弓聖Lv.3(2UP)

・鎌聖Lv.3(2UP)・龍気Lv.3(2UP)

・時空魔法Lv.3(2UP)・重力魔法Lv.3(2UP)

・磁気魔法Lv.3(2UP)・混沌魔法Lv.3(2UP)

・虚無魔法Lv.3(2UP)・全耐性Lv.3(2UP)

・再生Lv.3(2UP)・電光石火Lv.3(2UP)


【エクストラスキル】

・龍魔法Lv.2(1UP)・龍眼Lv.2(1UP)


【称号】

・ユニークモンスター

・龍種

・無限の可能性

・ネームド (New)



新しくスキルを得ることは無かったが、ステータスが倍以上も上がっている。さらに、スキルレベルも全て上がっている。



「さて、ダンジョンもクリアしたし、これからどうしよう?」


「ローブのことを忘れていませんか?」


「あ……」


完全に忘れていた…だってカグロが喋ったりたまごから龍が産まれたら忘れもするでしょう…

ローブの所まで行ってナービに鑑定をしてもらった。



【名前】龍のローブ

【レア度】SSS

【耐久】 4000/4000

【スキル】 魔法吸収Lv.MAX

【特殊効果】 【防御】+400/【魔防】+400



「おお?」


思っていたよりもいいものでは無いか?ちなみに魔法吸収Lv.MAXはMPが2000以下しか使われていない魔法を吸収することができるそうだ。このスキルはあまり使えないかもしれない……

だが、今来ているローブよりも性能は格段に良いのでこの黒いローブを着ることにした。それにしても服系は黒色が多くない?もしかして返り血が目立たないようにするためとかなのかな?


「では、あの扉に向かって進んでください」


ナービはそう言ってボスを倒す前には無かった扉に案内をしてくれた。そしてその扉に入っていった。




「わぁ〜〜」


「ではそのクリスタルに触れてください」


扉の中に入ると細い1本道の先に5メートル程の透明なクリスタルがあった。これがいわゆるダンジョンの核だそうだ。だが、これは壊してはいけないそうだ。というよりも壊せないそうだ。しかし全力で壊そうとしてみてもいいか尋ねると万が一壊れたらどうするつもりですか!?とマジで怒られてしまった。なので試すのは諦めてクリスタルに触れた。


『ピコーン!』

『東のダンジョンをクリアしました』

『【称号】東のダンジョンクリアを獲得しました』


「やっとか……」


ここまで長かった…いくつもの苦難を乗り越えて…

「では早く行きましょう」


「……行こうか」


回想に入ることは許されてはいないらしい。回想に入る許可を得るくらいには頑張ったと思うのだけどな…


「称号の効果でこのダンジョン内では好きに転移することができるようになったので早速地上に出ましょう」


「いやいや!魔族にクリアしたよってあいさつに行かなきゃ!」


「ちぇっ…では魔族のところに転移しましょう…」


なんか舌打ちしたよね!?まぁ聞かなかったことにして89階層に転移して行った。





「あの、し…」


「お城はあちらにございます!今すぐご案内します!」


「い…」


「さあさあ!最高級の馬車を手配しました!これにお乗り下さい!」


「いや…あ」


「遠慮なんてしないください!さあ!行きますよ!」


どうしよう…誰も話を聞いてくれない……街について門番の人に話しかけようとしたらいきなりこんな感じになってそのまま城まで案内されている。


〈結果的に早く済みそうなので良かったですね〉


〈まぁそうなんだけどさ…〉


でも人の話は聞くものでしょ……

ちなみにカグロは今は指輪の状態でリュキは首に巻きついてマフラーに擬態している。

カグロは前よりも変化スピードが桁違いに早くなっており、指輪のような状態からでも一瞬で武器に変化することができる。

リュキをどうしようとしたが首に巻き付くのが定位置となってしまった。擬態のおかげで周りからは龍の形をした凄くオシャレなマフラーのように見えているらしい。


「着きました」


「ありがとう…」


やっとまともに喋れて気がする。


「レイ様〜〜!」


「ぐへっ!」


レイカが飛びついてきた。躱そうと思ったがとっさにリュキが攻撃をしようとしたのを止めたので躱す暇がなかった。


「ダンジョンをクリアされたのですか!?」


「そうだよ」


「さすがレイ様です…あれ?呪いは?」


「それは耐性でどうにかなったよ」


「ちっ…」


今日はよく舌打ちを聞く気がする。

そしてレイカに案内されながら王座の間へ向かって行った。


「よく来たのじゃ!!」


中に入るととても嬉しそうなブラッドがいた。


「なんと……なんと…」


「ん?」


まだ話そうとしているブラッドを遮って竜人族の長のドランが話し始めた。


「まだ妾が話そうとしておるのじゃぞ?」


「申し訳ありません。今回だけはお許しください」


そう言うと俺の前までやってきた。しかもドランの後ろにはその場に居た他の竜人族だと思われる者まで来た。そして地に膝を付いて頭を下げながらこう言った。


「龍にして覇王様…貴方様に我ら竜人族は絶対の忠誠を誓います…」


ん?どうしてこうなった?しかもなんで龍種ってことがバレたの?


「貴方様が欲しいと言うものはなんでも差し上げましょう。私には15歳と10歳の娘がいます。欲しいと言うのならばぜひ貰ってください」


いや?それ貰っちゃいけないやつでしょ?それ貰ったら君達は許しても、世間は許してくれませんよ。


「いや?貰えないからね?」


「でしたら私の妻を…」


「それもっと貰ったらいけないやつだから!!

とりあえず!欲しいものがあったら伝えるからそれまで何か差し出そうとしなくていいから!」


「いや…しかし……」


「いいね!!?」


「は、はい…私自ら差し出そうとはしません」


「よし!」


やっとわかってくれたと安心した。ここでもっとはっきりいらないと言った方が良かったと思うことになるのはまだ先の事だった。










【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王(龍族) 

【年齢】  19   

【レベル】 1  ★★★  

【ランキング】 1位


【HP】   77880/77880

【MP】   63700/63700


【攻撃】  10500+1000  

【防御】  8136+450   

【魔攻】  10500+1000  

【魔防】  8136+450   

【敏捷】  11530+40   

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.MAX・指導Lv.MAX・騎乗Lv.3

・吸血Lv.8・超音波Lv.9・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・連携Lv.MAX

・指揮Lv.3・水中高速移動Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・【隠しステータス】極大強化・ナビゲーション

・絶対感知Lv.7・高速崩壊Lv.7・神速多重思考Lv.6

・全大耐性Lv.7・超高速再生Lv.8・疾風迅雷Lv.6

・修復Lv.7・神速飛行Lv.6・性聖Lv.3

・究極テイムLv.3(New)

・透明化Lv.4・透過Lv.4・硬翼Lv.4

・空中水泳Lv.4・強制進化(使用不可)


【エクストラスキル】

・覇王Lv.8・魔眼Lv.7・武眼Lv.6

・龍眼Lv.3・強欲Lv.6・龍魔法Lv.3


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・名付け親

・強欲

・新種

・種族の王

・龍種

・龍の親

・○○への通行許可書

・東のダンジョンクリア





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