　2020/07/17/金。

　私は猫を飼っている。

　すると、当然餌を与える必要がある。

　毎朝。

　それが人間の都合に合わせて、八時とか、七時とかならともかく、うちの愛猫は午前三時半とか、四時とかに腹を空かせて起こしに来るのでかなわない。

　眠いし、意識がぼんやりとして、体を起こすのもおっくうだ。

　しかし、餌やりは飼い主の務め。

　無理にでも起きて、半覚醒のままのそのそとキッチンへ入っていく。

　ハサミと冷蔵庫に入れておいたパウチを取り出し、餌皿にウェットフードを開ける。

　それを午前中に三回は繰り返して、ようやっと自分のご飯。

　神棚にコメと塩と水を備えて、二礼二拍一礼して、信仰と感謝をささげてご挨拶。

　ついでに願い事もする。

　そして、眠たい朝をどうにかやり過ごして、午後、息抜きをしながら、床やソファで眠っている相棒を見て、初めて達成感を得る。

　難儀だが。

　それだけ、自分の中で重要だ。

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