なめくじ

いっぴき、外から

にひき、しんくから

さんぴき、隙間から

ぴしゃり、ぴしゃりの雨の中

なにかを探してはいりこむ

ぬめり、は足跡

いるのは軟体

明るい童謡かなたに響く

ただただ自然いきるため

ここにくるほど生きるのか

いや思い出せよ、この住まい

自然にあふれ、死に溢れ

けれども彼らの亡骸なく

ああ、この部屋は孤独だったと

思うてる

先住に敬意をはらい

いたなら外につれていく

死ににくるなと薬をまいた

季節は移ろい君らも消えた

薬の効果か会わない日

なめくじの君は

霧吹きで消えてしまった

君は霧吹きだけで消えてしまう

明るい童謡が鳴り響く

どこで君はくたばった

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