12月13日

 友人に連れられ、かわいいキャラクターの展示にいった。当たり前だが観にきた人々はこのキャラクターの大ファンだ。お気に入りのぬいぐるみなんて持参して、一緒に写真を撮影したりしている。

「なるほどねえ」

 わたしはその勢いに呑まれっぱなしだった。

「あのキャラは友達で、あのふわっとしているのはライバルなのよ」

 友人も熱心に説明してくれて、わたしに布教しようとしているらしい。ありがたいけど、少し困る。

 一通り見終わって出口を抜けると、物販コーナーだった。広い会場でみんながグッズを吟味している。

 そのテンションにのまれてわたしもいくつか買ってしまった。クリアファイルはいくらでもあったらいいし、マグネットも使えるかなあ、なんて言って。

 帰り道、ショッパーがずいぶん重く感じた。

「コミック貸すね」

 布教成功、と思ったのか、友人はにこにこしている。


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー?」

「今日は大掃除の日〜」


はっ! このあたりから始めなくちゃいけないのか!

いつもぎりぎり、なんならしないずぼらぶり。

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