10月22日

 少しは世間のことを知ろうかなと殊勝な気持ちになることだってたまにはある。なので図書館で新書を何冊か借りた。新書はいい。気軽に読み切れる。昔は「新書一冊読んだくらいでなにもかもわかったつもりになってるのって馬鹿」くらいに思っていたというのにだ。

 源氏物語の本とか、別にそこまで興味のない経済の本とか、てきとうに読んでいた。

「これ、なにかの役に立つのかなあ」なんて思いながら。

 あるときふと、新書で得た知識が口に出て、周囲に「へえ」と驚かれた。

 なるほど。知識をたくさん得たいという人は、こういう状況が楽しくて仕方がないんだな、とわかった。

 するとどうでしょう、新書を読まなくなってしまった。

 次のターンはいつになることやら。


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「今日はなにー?」

「今日は平安遷都の日〜」


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