8月1日

 昔の栄光を思い出して悦になりながら寝る、なんてばかばかしいので、いつかわたしがすごくモテたり大金持ちになったりしたら、と考えながら寝ている。

 すっと夢の中に入ることができる。

 なのに、そんなポジティブな夢を見たりはしない。どういうことなんだろう? 納得いかない。

「夢と現実は違うから」

「見るもんじゃない、叶えるもんだって安室ちゃんも言ってたよ」

 友達に話すと、そんなふうにつっかえされた。

「じゃああんたどんなふうに寝てるの?」

「目を瞑ったらすぐ寝れる」

「健康的だね」

 頭が。

 友人はさっぱりした人だ。すべてにさっぱりしているのだろう。

 はい、寝る、はい、起きた。

 わたしはきっと、寝てしまうことにくやしいんじゃないだろうか。

 なんだか死ぬ時もそんなふうな気がして、ちょっと改めたい。


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー?」

「今日は水の日〜」


1日2リットル飲めとかいうけど、なかなかうまくいかないよね。コーヒーとかお茶はカウントされないっていうしさ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る