　恋人と別れたけれど、自分としてはへいきのへいざだ。

　よくドラマなんかで、いなくなったことでぽっかり穴が、なんていったりするけど、そんなこともなかった。

　自分はとても薄情な人間なのでは？　と気になるほどだった。

　そもそも自分は恋人など必要なかったのだなあ、と休日に一人で歩いているとき思ったほど。

　突然がくりときたのは、出張で長野にきたときだった。

　会社の用意した安ホテルで浴衣みたいな寝巻き(なんなんだろう、本当にださい)を着て、缶ビールを飲んでいたとき。

　窓の向こうに割といい夜景が広がっていたときだった。

　別に写真を撮ることも、旅が好きなタイプでもなかったのに、突然、ああ、名古屋は昼間は雑然としているけど夜はいいね、と伝える相手がいない、ことに気づいた。

　ただ、いい、それだけを伝えるために恋人はいたのか、と笑った。しかし、とても大事であったな、と。

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「今日はなにー？」

「今日はムーミンの日〜」

日本独自の日、らしいです。にしてもムーミンって、時々読み返したくなりますよね。アニメ観たくなる。いつかフィンランドに行きたいぞ。

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