　人生で、いったいどんな人に出会ったか、ほど重要なものはない。アルバイト先の先輩とか、道端で出会った哲学者よりも世の中のことに長けた人物とか。

　そういう人に出会えるかいなかも、才能なのかもしれない。あるいはギフトだ。一体誰が贈ってくれたのかは知らないが。

　いまいる喫茶店にもそんなふうに、みどころのある、素晴らしい人物はいるのだかろうか、と見回す。

　パソコンを広げリモート中の姿勢の悪い女とか、だらだらとしゃべっている老人とか。

　彼らをそういう人物とみなすために、自分はもう少し、世に長けなくてはならない、と思った。

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「今日はなにー？」

「今日は探偵の日〜」

生きてる意味がないって話す女の子に、ユーチューバーが、「コナンの結末気にならない？　死のうなんて思うなよ」と言っていた。

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