2月10日

 同級生のスズキタカシのことがわたしは好きで、似顔絵を描きまくっていたら、いつの間にかスズキタカシが実は親友のイチイユウキのことが好きで、ていうか二人は付き合っていて、という妄想漫画まで描くようになってしまった。

 スズキタカシがわたしのことを好きになる可能性はゼロなので、だったらわたしは壁に徹してスズキタカシのあられもない姿を毎日描き殴っていたのだ。

 いまではわたしは漫画家となっているのだが、ネット掲示板などでは「いつも主人公が同じ顔」なんて書かれている。

 そりゃそうだと思う、だってスズキタカシなんだもん。

 同窓会には行かない。年を取った姿を見たくないし、幸せだったりしたら、ことだ。あのときのスズキタカシのことばかり、わたしは考えているのだ。


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「今日はなにー?」

「今日はニットの日〜」

カーディガン、クローゼットの中にたくさんあります。なんか好きなんだよね。

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