最後の盃

最後の晩餐には赤ワインが良く似合う

そのワインは最高であるべきだが

神は常に平等で、全ての民にワインを配る

富める者にも貧しき者にも

満ちた者にも病んだ者にも


聖パンを授かったものよ

そなたは自由で残酷だ

育て、殺し、愛で、奪う


富める者よ、貧しきものよ

満ちたる者よ、病む者よ


その赤ワインを飲みなさい。

グラスにあふれるほど注ぎなさい。


それこそが、神が与えた「平等」なのだから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る