第19話 神様の生気吸収について、いやいや、ビン子はどうなのよ!
蘭華 「蘭華で~す。」
蘭菊 「蘭菊で~す。」
蘭華蘭菊「みなさん!こんにちは~」
蘭菊 「今日は前回の荒神についてからの流れで、神様の生気吸収ってどうなっているのです」
荒神について→https://kakuyomu.jp/works/1177354054906427764/episodes/1177354054922459592
蘭華 「なんか生気ってエッチよね・・・ぽっ」
蘭菊 「蘭華ちゃん、何言ってんの? それは性器」
蘭華 「いや・・・ダイレクトに言われるとドン引きなんですけど・・・・」
蘭菊 「音が一緒ってだけで、照れてどうするのよ」
蘭華 「蘭菊って・・・ナース向きよね・・・」
蘭菊 「ナースもいいわね。私はどちらかと言うと女医がいいなぁ」
蘭華 「あんたならなれるわよ・・・・」
蘭菊 「そうよね・・・お腹を切って、くっつけて・・・また切って切って切り刻んで・・・エヘヘ」
蘭華 「ちょっ! ちょっとどうしたのよ蘭菊!」
蘭菊 「はっ! つい、自分の世界に入ってしまったわ!」
蘭華 「も・・・もう、さっさと話しに移るわよ!」
蘭菊 「はーい」
蘭華 「今日は性器・・・じゃなかった生気の吸収ね」
蘭菊 「そうそう」
蘭華 「神様って、生気を吸収しないと荒神になっちゃうんだったわよね」
蘭菊 「そうだよ」
蘭華 「生気の吸収って食べ物からとれるの」
蘭菊 「うーん、食べ物と言うか、この世の全ての物、万物から吸収するの、万物には万気って言う気が宿っているんだけど、それを、吸収していくの」
蘭華 「吸収ってどうやるのよ。さすがに岩にかじりついていたんじゃ、さすがに笑えないわよ」
蘭菊 「いやだぁ、蘭華ちゃん。かじりついたりしないわよ」
蘭華 「ちょっとビン子が岩にかじりついている姿を想像しちゃったじゃない。あいつならやりそうだし」
蘭菊 「ないない! 生気の吸収は呼吸するだけで、少しずつ万物から吸収していくの」
蘭華 「へぇー、息するだけでいいって便利ね」
蘭菊 「でも、ほんの少しずつだけどね」
蘭華 「と言うことは、それだけでは足りないってこと」
蘭菊 「そうだから、体を老化させたり、命の石みたいに生気の含有量が多い物から吸収するの」
蘭華 「ちなみに、命の石ってとっても固いんでしょ。それをもしかして食べるの?」
蘭菊 「食べないわよ。それを身に着けているだけで、徐々に体に浸透していくの」
蘭華 「なるほど、命の石の粉末が傷薬になるのと同じ原理ね」
蘭菊 「そう。人間だって、命の石を体に塗りつけておくと、その場所が活性化するの」
蘭華 「そうか人間も生気の量で体の加減が変わるもんね」
蘭菊 「そうそう。でも、命の石って、なかなか見つからないのよ」
蘭華 「どうして?その辺にあるんじゃないの」
蘭菊 「ないわよ。命の石って、荒神爆発の際にできる石なの」
蘭華 「えっ!と言うことは、その命の石の中に含まれている生気って、荒神爆発で吹っ飛んだ神様の命気だったりする」
蘭菊 「大正解!」
蘭華 「なんか・・・複雑」
蘭菊 「どうして?」
蘭華 「神様の命を使って、神様が生き延びるって、何だかね・・・」
蘭菊 「何言ってるの、私たちも一緒じゃない?」
蘭華 「どいう事よ」
蘭菊 「私たちだって、お肉やお野菜食べるじゃない。あれだって命でしょ」
蘭華 「そうだけど・・・」
蘭菊 「私たちだって、誰かの命を食べて生きているのよ」
蘭華 「うーん、そういわれればそうなんだけど・・・」
蘭菊 「神様は、そうやって、一生懸命に生気を補って生きているのよ」
蘭華 「この融合国の神様も、命の石とかから生気を吸っているのかな」
蘭菊 「門を所有している国持の神は、そんなことしなくてもいいの」
蘭華 「どういう事」
蘭菊 「門を持つと、神民を持てるようになるの、要は王様の神民は神様の神民、騎士の神民は神の神民でもあるの」
蘭華 「へぇー」
蘭菊 「だから、門を所有する国持の神様は、神民の生気を少しずつ吸収するの」
蘭華 「なるほど、国持の神になれば、何もしなくても生気が吸収できるようになるわけね」
蘭菊 「そうそう。門から出ることができなくなる代わりに、その門内の国の神民から生気を吸収して生きていけるの」
蘭華 「うーん、そう考えれば神様もキーストーンで門に縛り付けられるのも悪くは無いわよね」
蘭菊 「でも、それは、神民がいて初めて吸収できるのよ」
蘭華 「と言うことは、門に縛り付けられても神民がいなければ・・・・もしかして・・・」
蘭菊 「そう・・・その門内で荒神化してドカン!」
蘭華 「なんなのよ、門に縛り付けるんだったら、最後まで責任取りなさいよね」
蘭菊 「そうはいっても、急ごしらえの国なんて、あっという間につながっている国から攻められて、隷属化されるのよ」
蘭華 「隷属化してどうするのよ」
蘭菊 「えっ!神の恩恵をバンバン発動させるのよ」
蘭華 「そしたら、神民死んじゃうじゃない」
蘭菊 「自分の国の神民じゃないからいいのよ」
蘭華 「死ぬだけだから・・・だれも神民になりたがらないじゃない・・・」
蘭菊 「だから、隷属化した小さな国には、奴隷どもを送りこんで、どんどん恩恵を使わせるの」
蘭華 「そんなぁ・・・あれ、ところで、ビン子も神よね」
蘭菊 「そうよ」
蘭華 「と言うことは、アイツも生気を吸わないと生きていけないんじゃない?」
蘭菊 「神様だからそうじゃない」
蘭華 「でも、アイツ、ご飯しか食べてないわよ」
蘭菊 「そうね。でも、神様だから、近くのものから吸い取ることができるのよ」
蘭華 「近くって言ったって、ビン子の周りには命の石なんてないわよ」
蘭菊 「何言ってるのよ。もっとすごいのがあるじゃない」
蘭華 「何よ?全然分からないんですけど!」
蘭菊 「タカト兄ちゃんよ!」
蘭華 「えっ!タカト?」
蘭菊 「そう、タカト兄ちゃん。タカト兄ちゃんの経験スキルは何?」
蘭華 「えーっと、確か二つあったわよね。『万死一生』と『万気吸収』・・・あっ!万気吸収って」
蘭菊 「そう、タカト兄ちゃん、息するだけで周りの万気を吸収することができるの」
蘭華 「と言うことは、呼吸をするだけで生気に満ち溢れるってこと」
蘭菊 「そういう事」
蘭華 「でも、生気が体に満ち溢れるってことは、身体能力も上がるってことでしょ…あのタカトよ」
蘭菊 「そうね。生気が多くなれば、攻撃力、体力、回復力と言ったものが高くなっていくわね。戦士になるには絶対的生気量の増加が必須って言われているわね」
蘭華 「そうでしょ。でも、タカトって・・・ひいき目に見ても最弱じゃん」
蘭菊 「そうね。強いとは言えないわね」
蘭華 「でしょう!」
蘭菊 「でも、万気吸収のスキルが発動していることは間違いないから、常に呼吸と共に生気を吸収していることは間違いないわ」
蘭華 「と言うことは、その生気はどこ行ったのよ」
蘭菊 「さて・・・どこに行ったのでしょうね・・・ウフフ」
蘭華 「あっ! その顔知ってるわね! 教えなさいよ!」
蘭菊 「少しは自分で考えたら」
蘭華 「分かったわよ! うーん・・・分かったわ!」
蘭菊 「なに?」
蘭華 「あれよあれ! 思春期の男の子のあれよ! ムフフな本も持っていることだし! 覚えたてはサルみたいって言うじゃない!」
蘭菊 「蘭華ちゃん・・・馬鹿じゃない・・・」
蘭華 「だって、タカトっておっぱい好きじゃん! だったら、絶対そっちだと思うだよね!」
蘭菊 「もういいわよ!」
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