根無草
かじかんだ指先が
何かを求めて彷徨う
そこにはなんにもありやしないのに
諦め切れない僕が居る
どんなに足掻いても
どんなに良い子になろうとも
結局切られて萎れる定め
何回人を信じただろう
何回それが刺さっただろう
何度信じたって
みんな好みに染めたって
遊びのために
憂さばらしのために
何度斬り刻まれて
泣いただろう
もう本当の自分がどんなだったかなんて
思い出せやしないのに
やめてしまいたい
消えてしまいたい
そう思えば思うほどに
何故か生きたいと願い願って
諦めきれずにただ彷徨う
ヒトとは呼べぬくらいまでに
個性を消されてしまったから
ただの人形となんや変わりはしないのになぁ
僕の手は未だに諦められずにヒトを信じる
最近結構学校で
無視が続いていたからさ
店員さんが僕に声をかけた
それだけで嬉しくなって
同時に怖くなってしまった
前は仲良く話していたのに
いつも一緒に歩いていたのに
ある日来ないでと言われてから
周りを見れば
彼女を軸として
みんな僕の悪口いって
独りになった
僕は何かいけないことを
したのかもしれないと思ったから
どんなに嫌なことをされても
ずっと黙って笑って耐えてた
お願い
許して…
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