第六話:首なし死体
これね、おれが三十……六だったかな。そんくらいの時に、本当に体験した話なんだよ。
バイク仲間の間じゃ、信じる奴と疑う奴が半々くらいかな。
でも、マジに体験した。
その日は、晩秋に差しかかった週末の夜でさ。
冬になって雪が降ると、場所によっては規制がかかったりして峠道走るのも難しくなるから、その前に走れるだけ走ってやろうと思って、毎週金曜と土曜の夜は雨でも降らない限り、大抵峠道を走ってばかりいたんだよ。
んで、土曜の夜だったな。
次の日も仕事が休みだから余裕あるしってことで、一人でさ、日付変わるくらいの時間まであちこちバイク走らせて遊んでたわけ。
そんで、夜中の十二時半くらいになった頃だったかなぁ。
そろそろ帰るかと思ったんだけど、最後にもう一ヶ所別の道走りながら帰るのも良いなって考えてさ、普段あんまり通らないルートを選んで帰路についたんだよ。
で、そこってかなりカーブが多くて道もそんな広くないから、夜中なんてほっとんど利用する人がいない場所なの。
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