　しかし、ここでもまた、試練が立ちふさがる。

　屋上を最初に探索した時には現れたなかった巨大な化け物犬が現れた。

　誰かがそいつの囮になって、逃げなければならないだろう。

　足が遅い人間が担当すると、すぐに死んでしまうから、十分な囮にはならない。

　そこで、こちらは山岳部の中でも健脚を誇るメンバーを選んだ。

　嫌がる彼の背中を押して、無理やり突き飛ばすのは少女。

　彼女は、正義感の強い人間だったが、今回の出来事で変わってしまったのだろう。

　一目散に、屋上へ向かっていった。

　化け物の足音が遠ざかっていくのを確認して、こちらも屋上へ向かう。

　しかし、その先には亡くなったはずのリーダーがゾンビになって立っていた。

　そして、先に行ったメンバーは、ゾンビリーダーにかみつかれて、絶命。

　むしゃむしゃと、食われていた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい