旅は道連れの主人公たちと因縁のない、怪しげな男。そう、信用も、契約もない男の登場後の不信感なんてのは、結構楽しめた。距離感があるので、裏切ってのパターンは、おもしろいかも知れない。キャラが、本であまり見ないキャラなので、ちょっとおもしろいかな。

竜の伝説の一つでも見つかれば、よかったのですが、旅の途中ということで本編に関わりそうな王の話が出ただけで良しとするか。長い旅には、なりそうですね。

竜との関りが共存ではなく、村を襲うバケモノと本質を見失ったまま、竜殺しの英雄になるなんて皮肉なものですね。竜と若い二人の今後の関りがどうなるのか？期待しています。

レイトスの祈りが、緑竜石に反応したのか、奇しくも、誕生日に光の中に吸い込まれた3人。祈りの中の「龍のご加護」とは、なんなのか？　謎を残し、新たな冒険が始まる予感。

非常に読みやすい構成でした。1ページずつ、スクロールして読むと、ちょうどいい分量が出て来て、飽きが来ませんでした。内容の大きさもモチロンあります。彼女は龍を倒す訓練を、男の方は龍に勝てっこないと別の生活を、しかし、ここに来て、ふたりの声がそろう。龍への思い「戦う」が共有されたのでしょうか。すれ違った二人の間に流れる年月、それが女が男と対等あるいはそれ以上になる時間だったのか？　次回が楽しみです。

龍が人を襲うなんて・・・。このことか。村を襲う理由もないし、龍以外に呼び方を知らない村人への信頼関係、龍への信仰の喪失が金の龍を怒らせたのでしょうか。