17 なりそこねのアークトゥルス


君と見たんだ 門限破りの夜

星光の洪水に 揺らぎもしない火を

時は残酷に過ぎて

みんな大人になってく

なのに僕の情念だけが

胸焼けするほど焦がれたまま


足を繋がれ 翼もがれ

幾千の夜を昼に塗り替え

僕らは戦ってる わけもわからず

夢を見上げる余裕さえ

春の夜に置き去りにして


疲れ果てた僕らの上で

君は今も燃えてるかい

40光年かなたの友よ

なりそこねのアークトゥルス


腕を縛られ 頭を垂れ

幾千の夜を歌で濡らして

僕らは戦ってる 脇目も振らず

夢を見つめる覚悟だけ

春の夜に思い起こして


疲れ果てた僕らの上で

君は今も燃えてるだろ

40光年かなたの友よ

なりそこねのアークトゥルス

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