コントローラー
私はパソコンでゲームをプレイする際、たいがいコントローラーを使用している。コントローラーに執着しているわけではなく、やりやすい方でやっているだけだが、一般的にキーボード+マウスの方がやりやすいとされるFPSやTPSはコントローラーを使用する。
FPSがキーボード+マウスの方がやりやすいとされる理由は、マウスの方が視点移動しやすいから。その場を動かずに的を撃つのはマウスの方が圧倒的にやりやすい。
また、最近のゲームは操作が煩雑で、もはやコントローラーのボタンでは数が足りない。ショートカットキーが多く使えるキーボードだと、やりたい動作をキー一発で行える。
一方、移動に関してはアナログスティックに分がある。キーボードだとWASDによる前後左右へのデジタル入力しかできないが、アナログスティックなら傾ける角度によって移動速度を調整できる。
私は2017年までは、Xbox360の純正有線コントローラーを使っていた。このコントローラーは十字キーのつくりに問題があり、左右に入力したいときに、よく上や下に誤入力される。
ただ、最近のゲームは十字キーをあまり使わないからさして問題にはならず、他の部分に関しては文句なく使いやすくて、なにより安かった。
2017年には360コントローラーの生産が終了したため、高いXbox oneコントローラーを使わざるを得なくなった。
Xbox oneコントローラーは、十字キーの入力精度が上がり、コントローラーとしてはほぼ完璧な一品。ただ、5000円台という高値だった。
現在ではそれも生産終了し、シリーズSのコントローラーしか買えない。しかもこれが常に手に入るわけではない。Amazonではぼったくり価格で販売され、家電屋のネットショップにはたまにしか入荷しない。入荷してもすぐ売り切れる。
価格は6000円近いが、PS5やSwitchのプロコンの定価は7000円台なので、今となっては安い方になってしまった。
シリーズSのコントローラーは、基本的にはoneコントローラーと大差ない。分解して内部を見ると、全体的には壊れにくいように強化されているっぽいが、壊れたときに自力修理しにくくもなった気がする。あと、RB、LBボタンに関しては以前より脆くなっている。
私の使っていたシリーズSコントローラーは1年でRBボタンが壊れたが、それはたぶん、この仕様変更のせいだろうと思う。この部分に関してはoneコントローラーの方が丈夫だった。
現在、安くてそこそこまともなコントローラーが欲しいなら、Switchの有線ホリパッドを使う手がある。
昔からゲームをやっていた人にとって、ホリパッドといえば粗悪品というイメージがある。連射機能が欲しくて仕方なく買うのだが、持ちにくいし、アナログスティックやボタンは使いにくいし、酷いものだった。
しかし、Switchのホリパッドはまともに使える。しかも3000円以下で買える。中国のコピー品を使うよりよほどいい。
私はひとつ持っているが、非常用で、普段は使っていない。その理由は、LRトリガーがデジタル入力なこと。乗り物を運転するゲームなどでは、LRトリガーがアナログ入力でないと不都合なことがある。
あと、最近SteamはSwitchプロコンに正式に対応してしまい、ホリパッドを使うとSwitchのボタンで表示されるゲームが増えたことも痛い。
SwitchとXboxは、コントローラーとしてはほぼ同じレイアウトなのだが、AとB、XとYが逆になっている。
以前はSteamでは、SwitchプロコンはXboxコントローラーとして認識されていた。だからXboxコントローラーと同じ感覚で使えたのだが、今だと「正しく」表示されてしまうので混乱する。
最近のXboxコントローラーは有線でも無線でも使える(無線で使う場合はレシーバーが必要)が、私は有線で使用している。コントローラーに電池やバッテリーを積むと重くなるし、電池切れで動かなくなったりすると最悪だからである。
一方でキーボードとマウスは無線を使っているから、ポリシーとしては一貫していない気もする。
ただ、麻雀をやるときだけは有線マウスを使う。無線マウスで麻雀をやると、手番を待っている間にマウスが休止状態に入って、動作しなくなることがあるからである。一瞬のラグのせいで切る牌を間違えたり、「早く動けよ!」とかやっている間に時間切れでツモ切りになる哀しさ。キーボードでも牌が切れればいいのだが、ゲームによってはマウスしか対応していなかったりする。
今のコントローラーは昔よりも壊れやすくなっている、と感じている人は多い。その理由はアナログスティック。アナログスティックはボタンよりも繊細でヘタりやすく、ニュートラル状態で特定の方向(たいがいは前)に入力が入ったままになりやすい。
アナログ入力の遊びを調整できるゲームなら、スティックの入力がおかしくなったコントローラーでも、ある程度使い続けることができる。Steamにはそういう機能が付いているので、多少入力がおかしくなった程度ならしばらく使える。
いままでに360コントローラーを何個買い、そのうち何個が壊れたかはもう覚えていない。結構買った気はする。そんなに高いものではなかったので、さして気にしていなかった。
Xbox oneとシリーズSのコントローラーについては、2017年から今までに3つずつ、計6つ購入して、そのうち3つが壊れた。
2つはoneコントローラーで、アナログスティックがニュートラルで入力が入ってしまうもの。だいたい1年で1つ壊れたが、"DARK SOULS III"だの"SEKIRO"だので酷使したから、ある程度しょうがない気はする。
残り1つはシリーズSで、1年ほど使ったらRBボタンのツメが割れて、RBが押せなくなった。このツメの形状は繊細で、接着剤でくっつけるなどの自力修理は難しい。交換パーツが手に入れば容易に修理できるのだが。壊れたXbox oneからRBボタンを移植できないか試してみたが、LB、RBボタンのパーツの形状はoneコントローラーから大きく変更されていたため、ニコイチ修理はできなかった。
今使っているoneコントローラーは2年以上保っている。これは予備用に買ったもので、3年前からちょくちょく使っていた。本格的に使い出したのは1年半前からだが、それにしてもよく持っている。
残りの2つは最近買い足したもの。いつ買えるかわからないから、買える内に買っておいた。これらは1日だけ初期動作確認のために使った。
では、昔のコントローラーが丈夫だったかというと、疑問である。アナログスティックのように繊細な入力デバイスがない分、相対的に丈夫に感じるだけで、ボタンの寿命に関しては、さして変わっていない気がする。どのゲーム機でもAボタン(PCエンジンだとIボタン。PSは○よりも×ボタンが壊れた)が埋まることはまあまああった。
本当に丈夫なのは初期型ゲームボーイくらいか。あれは長いこと相当酷使したが、今でもボタンは全く問題ない。液晶画面が劣化しておかしくなっているが、動作自体に問題なし。
思い出深いのはファミコンで、私が買ったのは四角いゴムボタンのやつだったが、数ヶ月でAボタンが埋まって使えなくなり、保証期間中だったので修理に出したら、プラスチックの丸ボタンになって返ってきた。つまり修理したのではなく、新型の新品と交換したわけである。
そのときは、さすが任天堂、気前がいいぜと思ったが、実は、修理を依頼された製品を、修理せずに新品と交換対応するケースは多いということを後々知ることになる。修理するよりも新品と交換した方が安上がりなことがあるからである。
アナログスティックは壊れなくても、使っている内にゴムがすり減ってつるつるになり、さらに使い続けるとボロボロになる。こうなると正確な操作ができなくなってしまう。
それを防ぐために、私はねこにゃんを使っている。サイバーガジェットから出ているアナログスティックカバー。ねこの肉球があしらわれており、一見すると単なる見栄え重視のアクセサリだが、スティックの劣化防止効果はもちろんのこと、グリップが増して正確に操作できるようになる。
人によってはフリークという、アナログスティックの高さをかさ増しするカバーを使用する人もいるが、私は背の高いスティックは使いづらく感じるから、フリークは合わない。
各ゲームのコントローラーのひとくち感想。
ファミコンは、横からコードが出ているのが邪魔という欠点がある。あと、IIコンにスタートとセレクトボタンがない。代わりにマイクがある。裏技でたまに使う他、うるさくしてIコンプレーヤーの邪魔をするにも使える。
ゲームボーイは必要最低限の機能しかないが、非常に使いやすい。
スーパーファミコンは操作性に関しては文句ない。Aボタンが埋まることはあるが。このボタン配置はプレイステーションにも継承される。
PCエンジンはファミコンやゲームボーイと同じくシンプルな構造。特徴的なのは、初期型以外のコントローラーに標準で連射機能が付いていたこと。PCエンジンでは連射機能は使って当然のものであり、ズルではなかった。
おかげでボタンを連打する必要がなく、酷使されないために相対的に耐久性は高めだった。
メガドライブはアーケードゲームを意識した6連ボタンと、ごっついデザインが特徴。このレイアウトが流行らず、スーファミ式の4個ボタンが生き残ったのは、CとZがとっさに押しにくいからだろうと思う。
セガサターンのコントローラーはメガドライブのデザインを継承したもの。
プレイステーションは、後のコントローラーの原型となった、画期的なデザインだった。ボタン数が多いのにものすごく使いやすい。
ただ、L2R2の周辺のでっぱりが指に当たって痛くなる欠点はある。これはプレイステーション2のコントローラーにも共通した欠点。……私の持ち方が変なのかもしれないが。
R2L2の下にあるネジ穴も指が痛くなる要因のひとつ。
プレイステーション、デュアルショック。アナログスティックは画期的な装備だったが、当時はソフトの方がうまく対応したゲームを作れていなかった。おかけで、スティックを使うより十字キーを使った方が操作しやすかったりした。
ただ、『バーチャロン』や、『リモートコントロールダンディ』など、一部のゲームでは大活躍。また、『俺の料理』などの、デュアルショックならではのゲームも出るようになった。
このデュアルショックの配置は使いにくいと思うのだが、PS4、PS5でも採用し続けている。
ドリームキャスト。変な形状をしていて使いにくい。特にアナログスティックは使いづらい。メモリースティックを挿して携帯ゲームにもなるとか、余計な機能を付けすぎた感がある。
Xbox360。プレイステーションのコントローラーをベースに、現代のコントローラーのスタンダードを築いた名機。ただし十字キーが絶望的に誤操作しまくる問題を抱えていた。ユーザーは分解して十字キーの部分に厚紙を入れるとか、いろいろ対策を考えたが、根本的な解決にはならなかった。
Xbox One。360の欠点であった十字キーの問題が改善され、コントローラーとしては完成型と言えるものに。ただし高かった。
Xbox Series S。基本的にはOneと同じだが、ちょこちょこ変わっていて、持ったときの感じも少し異なる。OneよりもLB、RBボタンが脆くなった可能性あり。
Switch proコン。Xboxコントローラーがコントローラー業界の主流になっていることを認め、あえてXbox Oneのデザインに寄せて作られたコントローラー。ソニーが頑なにデュアルショックスタイルを貫いているのとは対照的である。Windows上でもXboxコントローラーとして動作させられる。
違いは、ABとXYが逆になっていることと、ZR、ZLがアナログ入力になっていないこと。
さすが任天堂と言うべきか、このコントローラーの作りに関しては文句ない。非常に使いやすい。若干中央のボタン群にアクセスしづらいのが気になる程度か。ただし、高い。
proコンの利点は、互換コントローラーがたくさんあること。ソニーやマイクロソフトはライセンスが厳しいため、互換コントローラーが少なく、価格も高い。任天堂はそこが緩いために、安価な互換コントローラーが多く出回っている。proコン自体は高くても、ユーザーには安価な互換コントローラーを買うという選択肢があるわけである。
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