フロントミッション3 (3600字)

『フロントミッション3』をプレイ。プレイ環境はエミュレーターの"ePSXe"。

 PS2実機を持っているので、それでプレイする手もあったが、PS1のゲームを実機でプレイしようとするとRCA端子を使うことになり、画質が厳しい。


 ところで、どうも私は『フロントミッション3』と『フロントミッション2』をごっちゃに記憶していたらしい。

 私が久々に"3"をプレイしようと思った理由は、ゲーム内インターネットでパスワードクラッキングしまくりたいと思ったからである。ロボット同士の戦闘よりも、そっち目当てだった。

 しかし"3"のインターネットは、パスワードは誰かに教えてもらう展開が多く、自分で調べてどうにかするケースはかなり少ない。ハッキング目当てなら"2"をプレイすべきだったようである。



 思っていたものと少し違ったが、久々に"3"をプレイした印象は……フロントミッションシリーズの中では、意外と異色の作品だったんだなあと思った。当時プレイしたときは特にそうした感じは受けなかったが、"5"までプレイしてから改めて見ると、"3"のシステムは独特である(もちろん『オルタナティブ』などの派生作品は除く)。


 特に変わっているのは、命中率や回避率がパーツ依存で、パイロットの腕は関係ない点。確か他のフロントミッションシリーズだと、パイロットのレベルが命中や回避率に影響を与えていたはず。そのため、一人を集中的に育てると、当てまくるし当たらないキャラが誕生する。特に初代はそのやり方が有効で、最終的にはワンマンアーミーで敵をなぎ倒すゲームになってしまう。

 しかし"3"だと、そういうことが起きない。新人へっぽこパイロットでも、高性能の機体に乗ればエースになれる。


 次に、パーツごとに覚えるスキルが決まっている。たとえば、強盾の腕を使っていると弾数UP Iを覚える、など。そのため、実戦用のパーツの他に、スキルを覚える用のパーツも必要になる。パーツの管理が面倒。


 しかし、一番変わっているのは、強力なスキルよりも弱いスキルをたくさん付けた方が強い、というところだろう。弾数UP IIIを使うよりも、弾数UP Iを3つ付けた方が圧倒的に強い。同じスキルをたくさん付けると発動率が高くなる上、連鎖するからである。弾数UP IIIが1回発動するよりも、弾数UP Iが2連鎖した方が火力が高くなる。3連鎖以上するとさらに強力に。

 というわけで、他のシリーズだと定番で強力なダブルアサルトやダブルショット(スイッチ)を使うよりも、片手にショットガンやマシンガン、もう片方には盾を装備して、弾数UP Iを付けまくる方が攻守共に安定するのである。おかげで、このシリーズとしては珍しいくらい盾が大活躍する。スキルは全部攻撃に振って、防御は盾防御にお任せ。アンチDMGやFix系は全く必要ない。



 ゲームバランスにいて。

 もともと『フロントミッション』シリーズのゲームバランスは変なので、あまりそこに期待はしていない。私にとってはカジュアルなタクティカルゲームという位置づけである。

 とはいえ、"3"はショップが使えない序盤が極端に厳しく、ショップが使えるようになると途端に楽になるという、あまりよろしくないバランスになっている。本来なら、最初ほど楽で、徐々に厳しくなっていく方が望ましい。

 序盤が厳しい理由の最たるものは、盾が使えないことである。"3"の防御は盾頼み。序盤の弱っちいヴァンツァーで盾なしだと、運が悪いと早々に戦闘不能にさせられてしまう。プレイヤーの技術や戦術など関係ない。

 盾さえ装備してしまえば、そうそう武器を持った腕やボディが破壊されることはなくなり、だいぶ安定する。

 というわけで、盾の使えない期間の長いアリサ編の方が厳しいが、エマ編は多数のキャラをまんべんなく育てておく必要があって面倒くさく、ミッション数も多くて展開が遅く、じりじりするという問題もある。


 しかし、盾を装備しても、どうにもならない問題もある。それは、一定確率でパイロットが強制排出されてしまうこと。敵のターン序盤でパイロットが強制排出されてしまうと、集中攻撃を受けてあっという間にやられてしまう。強制排出を防止する策はない。必ず一定確率で起きる。もしかすると、排出されたパイロットの行き場がなくなるよう、四方をヴァンツァーや進入不可のマスで囲っていれば防げるかもしれないが、毎回そう都合良くそういうマスに留まれるはずもない。酷い運ゲーである。


 ただ、ミッション中にパイロットがヴァンツァーを乗り降りできるシステム自体には、いろいろ面白味がある。敵パイロットを排出させたヘリや戦車に乗り込んで戦ったりすることも出来るし、実際にそういうミッションも存在する。ヴァンツァーを現地で盗んで戦う。

 盗んだヴァンツァーには盾がなかったりするので、このミッションは極端に難しいが、それはそれとして、他のフロントミッションシリーズにはない面白さであることは確か。


 敵パイロットを強制排出(もしくは投降)させたヴァンツァーは、ミッション中に搭乗できる他、ミッション終了後に残っていれば回収することができ、これがプレイヤーの主な資金源となる。非売品のヴァンツァーもある。



"3"からシナリオ分岐するシステムが採用され、序盤の選択肢によってエマ編かアリサ編かが決まる。基本的にはエマ編からプレイすることを想定しているのだろうが、分岐条件が亮五に付き合うか付き合わないかだけのものなので、うっかりアリサ編から始めてしまう人もいるだろう。

 エマ編は中盤以降から2部隊に分かれて戦うミッションが増えるため、8人のキャラをきちんと育てておかねばならない面倒くささがある。スタメンしか使っておらず、いきなり補欠を使う必要が出て、慌ててシミュレーターで金稼ぎと訓練に追われたプレイヤーは多かっただろう。また、分かれた部隊それぞれのミッションをこなす必要があるので、やや冗長な印象もある。

 アリサ編はそうした面倒くささはあまりないが、途中で特定のキャラが使えなくなることはあるので、補欠も育てておいた方がいいことは同じ。ただ、仲間になる人数自体が少ないので、そこまで負担はない。



 シナリオは、このシリーズにしては珍しく、プレイヤーキャラの多くが軍人ではない。素人集団が正規軍でも勝てない精鋭達を叩きのめしていくという『ガンダム』的な懐かしいスタイルである。

 エマ編とアリサ編では主人公の立場が逆になるため、エマ編で味方だったキャラがアリサ編で敵になったり、生存するキャラ、死亡するキャラも異なる。ただ、大筋のシナリオはほぼ同じ。


 面白いのは、中国のレジスタンスのシナリオが、エマ編とアリサ編でループするように見える作りになっていることだろう。アリサ編で命を救われたレジスタンスのリーダーである少年が、エマ編の主人公達と出会って再びレジスタンスに加わるように見えるつくりになっている。


 私は、エマ編はやや冗長な印象を受けるので、アリサ編の方がすっきりしていていい気がする。ただ、アリサ編は少々シナリオが甘ったるいのは気になる。エマ編の方が容赦なく死亡者が出て『フロントミッション』らしい。



 インターネットについて。

 先にも書いたように、このゲームには「天網」というインターネットがある。ゲーム中に登場する企業などのサイトにアクセスしたり、ソフトをダウンロードしたりなんだりできる。

"2"のインターネットはテキストベースのやつだったような記憶があるが、『3』はホームページビルダーで作ったようなサイトになっている。

 思い出補正かもしれないが、私は『2』のネットの方がアングラっぼくて好きだった。パスワードクラックして秘密情報にアクセスする背徳感がよかったと思うのだが、"3"はいまいちアングラ感が足りない気がする。



 このゲームでどの武器を使い、どのスキルを使うかは、ある程度決まっているだろうが、多少は個性が出るところだろうから、私の使用スキルを紹介しておく。


ショットガン・マシンガン

 AP3割カット x2、弾数UP I x3、Fallショット(連鎖大UP)


ライフルx2 or ライフル+ビーム(エマ編)

 ランダムブレイク、ダブルショット(I or II) (発動率大UP)


ミサイル(エマ編)

 ミサイル乱撃 x2、ランダムブレイク(発動率大UP)


ライフル+ミサイル or ビーム+ライフル(アリサ編)

 AP3割カット x2、熟練1 x4(連鎖大UP)


 アリサ編では熟練1を利用して、ミサイル使いにライフルを持たせて使い分けている。

 エマ編では熟練1が使えないので、ミサイル専門とダブルショットのライフル専門に分けて使う。


 エマ編の基本編成は、ショットガン、マシンガン、ミサイル、ライフル。

 アリサ編では、ショットガン、マシンガン、ミサイル+ライフル2人。

 ライフル2丁持ち以外は全員盾持ち。


 ただし、ライフルの命中率の低い序盤では、ライフル役はミサイルかショットガン、あるいは格闘にする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る