猫田芳仁の乱痴気書架

１９冊目 枕女王

　枕女王

　新堂 冬樹　河出書房新社

　すげえタイトルだと思ってついつい手に取った本。

　内容も期待を裏切らず、枕営業で地上波までのし上がる地下アイドルと、彼女に執拗な嫌がらせを続けるデリヘル勤めのギャルというなかなかの構図である。アイドルとギャルの視点が交互に繰り返され、分厚い本だが文章自体は読みやすかった。

　読んでいる間、これアイドルは有名になることで目標を達成するけどギャルのほうはどうなるんだろうか……と思っていたらかなり強い感じの落としをぶちかまされた。

　この作品、調べてみたらコミック化もされているらしい。どんな仕上がりなのか、ストーリーは一緒なのか。読んでみたい。