2-18 刹那 (fix
連射された
命中弾を、
「そこで突っ込んでくるか、カフカ隊長!」
即座にサブ・メニューをタッチして、側面のサブアームが保持していた
反動で跳ね上がる
「はっはっは! 良いなナオチカ君! 良いぞ!」
〈ウォーフレーム〉は勢いを緩めず、そのまま突っ込んできて、
「ちょッ!」
ダメージも微弱。しかし、
宇宙空間を扱う
そうなると、さっきの〈ショーシャ〉や、クロエの〈スノーホワイト〉のように吹き飛ぶのだけど、その間、無防備に撃たれ放題だ。
さすがに蹴り一発で
「こん、のッ!」
大急ぎで姿勢制御のリソース・スイッチを、ピアノを弾く様にフル・タップ。
「シド君ッ!」
姿勢を立て直す俺を尻目に、飛び出した〈ラプンツェル〉が、
残った
「ユキムラ君も、
自ら撒いた煙幕を使い、死角に回り込んでいたマサムネが、〈ウォーフレーム〉を追って飛び上がってしまったユキムラの背後に滑り込んだ。
「マー、サー、ムー、ネーッ!」
〈アバカン〉のメイン、
これは、タイミング的にどうしようもない。
首だけになっても襲い掛かって来そうな断末魔を残して、クロエに続いて、ユキムラの〈ラプンツェル〉も爆散。
――ガ、ガ、ガオォンッ!
連なる咆哮。
頭上から降り注ぐ三条の亜光速の閃光が、
「よし」
「〈アナイアレイター〉! 〈ガーランド〉は!?」
「もう倒した」
こちらからは見えなかったが、一旦下がった〈ガーランド〉は、イスミさんをけん制していたのだろう。
戦闘ログを見ると、クロエの撃沈と前後して、〈ガーランド〉の撃沈ログがある。
「
成仏(?)したマサムネさんの無念そうな声が聞こえる。
「おっと……これは……」
「こちらが詰んだ、かな。はっはっは」
そう言って、二対一の状況になったカフカ隊長が快活に笑った。
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