愛の詩

逢坂こひる

ひとり

僕が見たものは真昼に映る月

儚くたってもいい

あるがままの姿


夢も枯れ果てて、甘えも忘れた、深い眠りに取り憑かれて

いたいけだった頃、思い出してみたあの頃の温もりと


紡いだ絆を確かめるように激しく二人は愛し合って

気づいてしまったよ星の数ほどの中から選び出したのは

君ひとりだった


これからもずっと、君ひとりだけを愛し貫けるのも僕ひとり



愛を繰り返して、愛に溺れて快楽に身を預けて

何も分からなかったあの頃の僕が永久とこしえに霞んでいく


開いた扉の向こう側にある世界に不安を募らせ足踏みしていたよ

心の中の思いを解き放つの君ひとりだった


これからもきっと、君ひとりだけを愛し貫けるのも僕ひとり


いま君を迎えにいくよ、僕だけをみ続けてくれるのは


ただ君ひとり


想いを伝える人は君ひとり


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