精霊と魔法 (五精霊の基礎)
精霊・・・普通の人には見えない、自然界の因子。古代より研究されてきてはいるが、精霊そのものを研究材料にすることはできないため、過去の情報を集めて専門家が討論する程度に留められている。人間の利己主義による過度な研究は自然界からの手痛い報復があったとされている。精霊とは、形のある存在ではなく、ふわふわとした実体の掴めないもの。魔法力のある人間には、光玉や霞のように見えることが多い。
(以下、漢字の読みはご自由にどうぞ)
火精・・・五精霊のひとつ。火に関わる要素を持ち、その存在があるところは火の魔法が使いやすい。自然界では火山帯、人の営みでは鍛冶場に多く存在する。戦場での攻撃力は最も高く、火精使いが一人いるだけで、火精持ちがいない敵に対しての攻撃力は数倍に跳ね上がる。
水精・・・五精霊のひとつ。水に関わる要素を持ち、その存在があるところは水の魔法が使いやすい。池や湖、自然に水が溜まっているところに多く存在する。よく手入れされている水路などにもいるといわれている。水魔法は攻撃力としては向いておらず、鍛錬を重ねないと高度魔法である氷魔法は扱えない。戦場で活躍した氷魔法使いは歴史上幾人か確認されている。
樹精・・・五精霊のひとつ。植物が成長するための要素を持ち、植物が自然とあるところはその魔法が使いやすい。森など自然の木々があるところは多く存在する。よく手入れされている植物園や花畑にも認められている。田畑にはあまりおらず、人の手入れが欠かせない理由とされている。読みが花や緑といった華やかなものではなく、重々しくしっかりとした存在の“樹”をあてがわれているのは、人よりも長く生きていく木々への畏敬のあらわれといわれている。
火や水のようにわかりやすく華々しい魔法ではないが、樹精を持つ者は癒しの魔法が扱える。怪我や病気を治りやすくしたり、自然にはない速度で治すことができる。反面、その者が持つ自然治癒力以上のものは引き出せないため、どんな病人をも治せるわけではなく、また怪我は必ず傷跡は残り、怪我がなかったことにはならない。性能のよい樹精魔法は人間が持つ力以上に無理やりに治すために、傷跡が残りやすい。
風精・・・五精霊のひとつ。空気や風に関わる要素を持ち、自然に風が起こりやすいところに多く存在する。火精魔法で放たれた炎の向きを変えたり、強い風魔法で体勢を崩すことには効果があるので接近戦では防御性が高い。弓矢で本来の精度以上に狙いを定めたい場合によく使用されるため、弓使いには風精持ちが圧倒的に多い。生活では砂漠地での砂上や、川や海の水上帆船の航行を助ける役割としての魔法士は重宝されている。
地精・・・五精霊のひとつ。鉱物や土に関わる要素を持ち、自然界で見かけることが少ない存在。研究では重力に影響があると判明しており、高度魔法では地震のような現象を引き起こすことができる。また生活面では馬車の揺れを軽減できるなど、振動を抑えるような効果魔法もある。宝石や鉱物を鑑定することにも役立ち、地精持ちは戦場魔法士よりも鑑定士になるほうが高級取りになれるといわれている。農地土壌の研究では、地精魔法はあまり効能がない。肥沃になる土壌は自然と時間をかけられた土のほうと判明している。
※五精王や職業としての魔法士は別途投稿します。
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