お茶会?

地球とは別の世界




男しかいない世界




太陽が2つあり


外では小鳥(?)がさえずる午後




カナリードール王国では珍しいガラス張りの温室で


優雅なお茶会が開かれていた




お茶会のメンバーは




王国皇太子妃




王国宰相婦人




王国騎士団長婦人




王国魔導師長婦人




王国官房長官婦人




そうそうたるメンバー




はてさて、このメンバーで何を話しているのやら……。










王国魔導師長婦人


兄貴のばか野郎!


兄貴が帰って来たから俺までこっちに来ることになったじゃないか!




王国宰相婦人


うるさい!


大声を出すな!


何回言えば解る!!


お前の魔力が高い為に見えなくても良い


妖精を見てしまったのが運が悪いんだ


そしてたまたま


一緒に地球に来ていた魔導師長(義理の弟)に捕まっただけだ


………。そうだよな騎士団長婦人




王国騎士団長婦人


えっ!な、何でぼ、ぼくにふるの?




王国官房長官婦人


………。兄弟喧嘩なら他でやってよね




王国魔導師長婦人


うるせ!このニートども!!


だいたいおまれらがニートなのが悪い!


俺は、このまま日本で幸せに暮らして行けたはずなのに……。




王国官房長官婦人


はぁ?自分の間の悪さを勝手にニートのせいにしないでくれる?


こっちだって、勝手に連れられこられて、迷惑してるんですけど!!




王国魔導師長婦人


やるか!




王国官房長官婦人


ああ!やってやるよ!表に出ろ!!




王国騎士団長婦人


や、やめようよ




王国魔導師長婦人


うるせ!引っ込んでろ!




王国宰相婦人


………。


良いんですか?止めなくて


皇太子妃様




王国皇太子妃


………。良いんじゃない?


つうか、よく体力あるよね~


おじさん、体力ないからムリ~


あの人でいっぱいいっぱいだから~




王国騎士団長婦人


王国魔導師長婦人


王国官房長官婦人


…………。




王国皇太子妃


だいたいさぁ~


今回のお茶会だって開くのに~


どんだけ自分を犠牲にしたことだか……。


解るの。君たち?




王国騎士団長婦人


王国魔導師長婦人


王国官房長官婦人


…………。(汗)




王国皇太子妃


同じ日本人だからさぁ~


皆も大変な目に合っているって言うからさぁ~


開いてあげたんだけどぉ~


…………。辞めようか。お茶会。




王国騎士団長婦人


王国魔導師長婦人


王国官房長官婦人


す、すみませんでした!!




王国魔導師長婦人


い、今このお茶会辞められたら……。


安息日が無くなる!!




王国官房長官婦人


本当にすみませんでした!


だからお茶会辞めないで~




王国宰相婦人


皇太子妃様


そろそろよろしいのでは?


あまり騒ぎ立てると


……。あの人達が来ますよねぇ




王国皇太子妃


はい!皆も静かにしようね!




王国騎士団長婦人


王国魔導師長婦人


王国官房長官婦人


はい!




王国皇太子妃


所で、宰相婦人?


今回の議題はなぁに~




王国宰相婦人


はい


今回の議題は


安息日と言うお茶会をどれくらいの確率で開けるか


です




王国皇太子妃


ええ~


これ以上開くの~


ムリ~




王国魔導師長婦人


そこをなんとかお願いいたします!!


マジで、体か持ちません!




王国官房長官婦人


僕もお願いいたします!


あのねっち濃くて長いせいで!


どんだけ迷惑しているか!




王国騎士団長婦人


で、でも優しくないですか?


すんごく愛しそうに「愛してる」って囁いて


あんなに優しくしてくれて


あんなに力強いくて


すんごく大切にしてくれるんですよ!


………。日本にいたときには


誰からも愛されずに………。


いじめられて………。


ニートになって………。


ただ、生きていたぼくなのに……。


愛してるって!


大切だって!


貴方を見つけられて私は幸せだって!


生まれて来てありがとうって!!


言ってくれるんですよ!


王国の騎士団長て立場なのに……。


皆から愛されているのに……。


この前なんか


出来損ないの嫁って言われた事が合って


確かに、まだ子供が出来ないから出来損ないなんだけど……。


だ、旦那様がねぇ


「悪いのは私です


貴方は何も悪くない


私が貴方をもう少しだけ独り占めしたかっただけです


……。子供が出来たら貴方を独り占めできなくなるから


もう少しだけ、私の我が儘に付き合って頂きませんか?」


だって言ってくれて~


もう~


どんだけ嬉しかった~




王国皇太子妃


おい、その話ってあれだろ。何処かのバカ貴族が騎士団長婦人にちょっかい駆けようとして断ったら出来損ないって暴言言われて


騎士団長が影で暴れて、その貴族全治半年って言われたやつだろ


ボソボソ




王国宰相婦人


そうらしいですね。凄かったって噂のやつ


ボソボソ




王国皇太子妃


本人知らなかったとは思わなかった


っていうか、これが本人の耳に入ったらこのお茶会のせいになるんじゃないの?


ボソボソ




王国宰相婦人


………。




王国魔導師長婦人


あっ!それってあの騎士団長が モゴモゴ




王国官房長官婦人


裏で凄かった モゴモゴ




王国騎士団長婦人



ど、どうしましたか?み、皆さん?




王国皇太子妃


な、何でもないよ~




王国宰相婦人


そ、そうです!何でもないんですよ


ちょ、ちょっと待って下さいね




王国宰相婦人


貴方達はバカなのか?


もし、本人の耳に入ったら、このお茶会から聞いたなんて事になったら、お茶会事態がなくなってしまうんだよ!


ボソボソ




王国皇太子妃


これ以上ムリだからね!


あの人を押さえるのは!!


あんたらも、あの旦那達押さえられるの?


考えただけで寒気が………。


ボソボソ




王国宰相婦人


お仕置きと言われて、つらい思いをするのは自分たちだからなぁ!考えて物事を言ってくれてよ!


ボソボソ




王国魔導師長婦人


王国官房長官婦人


す、すみませんでした!!




王国騎士団長婦人



だ、大丈夫ですか?


な、何かありましたか?






王国皇太子妃


王国宰相婦人


王国魔導師長婦人


王国官房長官婦人


大丈夫です!何もありません!!




王国騎士団長婦人



は、はい?




王国皇太子妃


だ、大丈夫だから~


何にもないから~


騎士団長婦人は気にしないでね~




王国騎士団長婦人


は、はい。わかりました




王国宰相婦人


さ、さて。議題に戻りましょうか




王国魔導師長婦人


……。っていうか、兄貴。何で俺達○○婦人って呼ばれているの?




王国官房長官婦人


あれ?知らないの?


名前呼べないんだよ僕達。


あの人達が嫌がるから


もし、名前で呼んだりしたら………。


イヤーーー




王国魔導師長婦人


お、おい大丈夫か?




王国宰相婦人


………。良いか弟よ。名前を読んではいけない。


呼んだりしたら旦那達が来る!


確実に来る!


そして、お仕置きと言うなの長い、それは長いあれが待っている官房長官婦人は昔、うっかり皇太子妃様の名前を言った事合って、2回ほどお茶会を欠席したことがある。


………。弟よ。気をつけろよ




王国魔導師長婦人


マ、マシで!




王国宰相婦人


大声を出すなっているだろ!


旦那達に聞かれたりしたらどうすんだよ!




王国皇太子妃


………。ね、ねぇちょ、ちょっと




王国宰相婦人


だいたい、お前も腹くくれよ!


あんなに優しい旦那いないだろ!


日本でもあんなに顔が良くて!


経済力も有って!


優しい人いないだろ!


汗水垂らさなくても食べて行けるんだから!


それだけでもありがたいと思えよなぁ!




王国皇太子妃


………。ね、ねぇちょ、ちょっと宰相婦人




王国宰相婦人


皇太子妃様は黙っていてください!


あの人は、確かに少し


いや、かなり腹黒いけどねぇ!


そこが良いんだよ!


この国を支えるには、あれくらい腹黒い方が良いんだよ!




王国魔導師長婦人


あ、兄貴




王国宰相婦人


あの人、いやあの家系は、腹黒い家系だけど、そこさえ乗りきれば、言うことない旦那だろうが!




王国騎士団長婦人


……。宰相婦人。う、後ろ




王国宰相婦人



……っ


だ、旦那様




王国宰相


………。可愛い人。帰りますよ




王国宰相婦人


……っ


だ、旦那様




王国宰相


皇太子妃様この度は妻がご迷惑をお掛けまして


申し訳ありませんでした


妻の体調が悪いようなので、おいと間をさせて頂きます




王国宰相婦人


……っ


だ、旦那様




王国宰相


さぁ、可愛い人。帰りましよねぇ。


………。お仕置きですよ




王国宰相婦人


イヤだーーー




王国魔導師長婦人


あ、兄貴




王国魔導師長


あれ?兄上?どうしたの?




王国宰相


………。何でもないんですよ。それでは失礼いたします




王国魔導師長


まぁ良いっか


………。(ニヤリ)どれ帰ろうか。奥さん


お仕置きもしないといけないしねぇ




王国魔導師長婦人


な、何で!




王国魔導師長


ええ~わかんないの?


………。僕の愛を疑った罰だよ


お仕置きだよね




王国魔導師長婦人


イヤだーーー




王国魔導師長


じゃあね。皇太子妃様




王国官房長官


これはこれは魔導師長様


奥様のお迎えですか?




王国魔導師長


そうだよ、官房長官殿


そちらも奥さんの迎え?




王国官房長官


はい。




王国魔導師長


そう、急ぐんでまた後で




王国官房長官


はい。ではまた後で




王国官房長官


これはこれは、皇太子妃様。


本日も妻に多大なるご自愛ありがとうございます。


そろそろお茶会も終わりだと思い、妻を迎えに来たのですが……。




王国官房長官婦人


ガタガタ、ガタガタ




王国官房長官


………。


はぁ


あの兄弟は……。


帰りましよねぇ奥さん




王国官房長官婦人


だ、旦那様~




王国官房長官


ハイハイ。大丈夫ですよ。


家に帰りましょねぇ。




王国官房長官婦人


だ、旦那様~




王国官房長官


早く帰ってお仕置きしましょうねぇ




王国官房長官婦人


だ、旦那様?




王国官房長官


…………。私を置いて行ったのが悪いのですよ


やっぱり部屋には鳥かごが必要ですよねぇ




王国官房長官婦人


イヤだーーー




王国官房長官


では、皇太子妃様。おいと間を


帰りましょねぇ




王国官房長官婦人


イヤだーーー




王国皇太子妃


…………。


次回のお茶会


あの3人参加出きるのかなぁ




王国騎士団長婦人


…………。




王国皇太子妃


か、帰ろうか?


騎士団長婦人




王国騎士団長婦人


は、はい
















地球とは別の世界




男しかいない世界




太陽が2つあり


外では小鳥(?)がさえずる午後




カナリードール王国では珍しいガラス張りの温室で


優雅な(?)お茶会はこれにて終了との事




次回のお茶会は果たしていつになるのやら………。














  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る