ログ2

 タイトル検索で正式タイトルを入力したのに出てこなかった『グランデオブパルクール』だったが、それには別の事情があった。

しかし、その事情を正確にする者はいない。まとめサイトなどでも検索妨害や人気作品の便乗と非難して炎上させようとするサイトがある。

だが、それらの記事さえも憶測であり、真実を描いたわけではない。結局、彼らはバズりを狙ってアクセス数を稼ぎたいだけなのだ。



 そうした勢力の裏事情を知ったことではなく、検索さえも行わないノエルは早速ゲームの方を始めていた。

ゲームの内容はランニングアクションで、変わったようなものはない様子。

特に難しいアクションもないので、チュートリアルをプレイ後には、苦戦することなくステージをクリアしていた。

しかし、そこで入手したメモリーに秘密があることは、この段階ではわからなかった。



 一方で、ある話題が予想外のところで拡散していたのだが、これにはノエルの内容的にノータッチである。

内容は令和の一時期に話題となった自粛警察と名乗る存在だった。今ではSNS上の架空存在やバズり目的勢力のマジックワードとばかり思われている。

自粛警察がまとめサイトを中心に様々なコンテンツに対して炎上を起こしていることが話題となった。

しかし、これをノエルがスルーしたのは理由があり、WEB小説に自粛警察を題材とした創作の小説が多く存在していた事に由来する。

安易に詳細を検索せずに反応するのは、バズり勢力と何ら変わりないと思っていたからだ。

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