第140話 試験の思い出話
今日は1月16日。カズさんは共通テストのため、今日はSdnGはお休みです。
ちなみに、明日も共通テストがあるとのことで、受験生は大変なのですよ……!
ワカナちゃんもカズさんが共通テストでやらかさないかどうか、すごく不安そうにしておられるので、私まで心配になってきてしまいます!
「……ハルお姉ちゃん。去年はハルお姉ちゃんも受験生だったんだよね?」
「そうですよ?それがどうかしたのですか?」
「……えっと、試験会場ってどんな感じなのかなって気になって……!」
ワカナちゃんも心配そうですし、ここは去年の試験の時のことを話した方が良さそうです。ワカナちゃんも再来年には経験することになるわけですし、何だったらルビアちゃんは来年です!
「私は試験会場まで電車とバスを乗り継いでいったのですが、会場の大学前は人がもの凄く多くて、それだけで緊張したのですよ」
私も話していて少しずつ思い出してきたのですが、あの時は緊張のあまり、心臓が壊れてしまうかと思ったのを今思い出しました。
「……やっぱり、緊張するんだ……」
「そりゃあ、緊張しない方の方が珍しいと思いますよ?なにせ、これまでの勉強が報われるか報われないかがかかっているわけですし」
「……会場に行くまででそんなに緊張したんだったら、試験中はもっと大変だったんじゃ……!」
「いいえ、意外と試験が始まると緊張していることも忘れてしまいました。これはあくまで、私の場合ですので、他の方がどうかまでは分かりませんが」
ワカナちゃんも少し考え込んでおられるようでしたが、もしかするとユーカさんやマサミさんからなら違った話が聞けるかもしれません。
「……ハルお姉ちゃん、だったら試験が終わった後はどうだった??」
「そうですね……行き以上に人で電車とバスが混んでいて、息苦しかったです。正直、試験で疲れているので早く家に帰って休みたかったです」
「……だったら、カズ兄もそんな感じになるかな?」
「それは分かりませんが、お疲れの状態で帰ってくるのは間違いないのでは……」
カズさんの性格なら、あまり人ごみで疲れたりすることはなさそうですが、純粋に試験で頭を使って疲労困憊になりそうな予感がします。
「……だったら、帰ってくるのも夜になるし、すぐにお風呂に入れるように準備しておこう」
「お疲れでしょうし、肩も揉んで差し上げてはいかがでしょう?」
「……うん、そうする。ハルお姉ちゃん、ありがとう」
「どういたしましてなのです!」
私とワカナちゃんはその後、ルビアちゃんと合流して、クエストをして、その日は早めに解散ということになったのでした。
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