第9話 ステータス確認
「ガチャで覚えたスキルの確認も兼ねてステータスを確認してみようか、腕輪を着けて、『メニュー』」
鑑定の腕輪を着けてからメニューを開いた。
メニューに写し出されたステータスは
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 : 未設定
真名 : 扇 勇治
種族 : 魔王
職種 : ダンジョンマスター
魔王ランク : G-
DP : 10000
レベル : 1
体力 : 3300/3300
魔力 : 4800/4800
筋力 : 627
耐久 : 489
敏捷 : 729
知力 : 630
器用 : 981
運 : 30
スキルポイント : 15
所持スキル
〈ゴーレムマスター〉 SLv1
〈鑑定〉 SLv1 ×2
〈観察〉 SLv1 ×2
〈刀術〉 SLv1
〈ストレージ〉 SLv1
〈言語最適化〉 SLv1
〈魔眼〉 SLv1
〈逆境耐性〉 SLv1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
となっていた。
名前は本名とは別に新しく付けられるらしい、どうしようかな?
魔王は種族でダンジョンマスターは職種らしい、魔王以外のダンジョンマスターはいるのだろうか?
魔王ランクはダンジョンコアに知識をもらっていたらしく、知っている。
魔王ランクとは魔王のレベル、ダンジョンの規模、行動実績で決まるらしい。ランクは上がSSS、下がGまであってそれぞれに+(プラス)、 そのまま、- (マイナス)、の3段階がある。
生まれ変わったばかりなので、一番下のランクだ。
ステータスに関しては神様に3倍にしてもらっているので3の倍数になっている。
前世から不運を引き継いでいるのかな?
運は3倍になっていなかったら10だ、最低値なのでは?
他のステータスのばらつきにも心当たりがある。
前世ではケガや病気で病院によくお世話になっていたから耐久が低いのだろう、前世での移動手段は徒歩か自転車だったため足は鍛えていたし、派遣で色々な仕事をこなしていたため器用なつもりだし、模型作りが趣味なので手先にも自信がある。
後、本来ならステータスもランク付けされるらしいのだが魔王は魔王ランクがあるため表示されないようだ。
所持スキルについても名前とスキルのレベルは書いてあるが、もう少しスキルの中身を詳しく見れないだろうか?
覚えたことの無いはずのスキルだってある。
「あースキル名のところをタッチすれば詳しく見れるな」
よく見るとスキルのところに三角マークのようなものがついておりそれに触れるとそれぞれの詳しい内容を見ることができるようだ。
〈ゴーレムマスター〉Slv1
ゴーレムに関係するスキルを全て扱える。 同じスキルレベルならそれぞれのスキルより強力になる。
対象スキル 〈ゴーレムクリエイト〉〈ゴーレムカスタマイズ〉〈ゴーレムコントロール〉〈ゴーレムコア生成〉〈ゴーレムコア代用〉
ゴーレムに関係する5つのスキルがまとまっているみたいだ。
そしてスキルを確認することでゴーレムについての知識が降りてきた。
魔石という魔力を発生させる石をスキルで加工したゴーレムコアに石や土、金属類や木材、骨等を素材にスキルを使用して造り出された身体を与えてゴーレムを作る。
最初は単純な行動しか出来ないが、成長していくことによりある程度の行動が出来るようになる。
また、ダンジョンなどの魔力を豊富に含む場所ではコアがないゴーレムが自然発生することがあるが単純な行動しかしない。
これは上手に使えばダンジョンの戦力として期待できそうだ。
〈鑑定〉Slv1×2
対象の情報を詳しく読み取ることができる。生物は対象にできず、珍しい物には失敗する。 スキルレベルと使用者の知力、器用の値によって成功するもの、得られる情報が増えていく。
〈観察〉Slv1×2
対象の情報を読み取ることができる。対象が生物の場合、相手との能力差によって読み取れる情報量が変わる。知力、器用の値と所持スキルを比較する。
〈鑑定〉〈観察〉は似たようなスキルだが少しずつ違うようだ。
試しに日本刀をそれぞれのスキルを通して見たところ、〈鑑定〉では
魔王の愛刀、魔王と共に歩む為、倒した者を糧に成長する。
と読み取れたが、〈観察〉では
魔王の愛刀。
とだけしか読み取ることが出来なかった。
他にオレンジの卵を見ると〈鑑定〉では何も読めなかった、〈観察〉だと
火属性モンスターの卵、まだまだ孵る気配がない
と読み取ることができた。
一長一短のようなのできちんと使い分けよう。
〈刀術〉Slv1
刀を扱う際に身体能力が上昇する。スキルレベルが上がると身体能力の上昇量が増加する。
このスキルは日本刀を振った時に覚えたようだ。
武器ごとに対応するスキルがあるみたいだな。
〈ストレージ〉Slv1
異次元に物を保存でき、自由に取り出す事ができる。保存した物は取り出すまで元の状態を維持する。保存出来るものの数には上限がある。
スキルレベルが上がると保存出来るものの数が増える。
このスキルはウエストポーチやリュックサックが異次元バッグになってた影響で覚えたのか?
〈言語最適化〉Slv1
多種多様の言語が所持者の母国語に聞こえ、所持者が母国語で話しても相手の母国語、または習得している言語で聞こえる。
読み書きも同様に書いた直後に変換される。
最適化できる言語はSlvが上がるごとに増えていく。
〈魔眼〉Slv1
魔力を見る事ができる。
スキルレベルが上がると魔力の流れ、質、密度、等見えるものが増えていく。
〈逆境耐性〉Slv1
逆境に立たされた時に所持者の能力が上昇する。スキルレベルが上がると能力の上昇量が増加する。
〈言語最適化〉〈魔眼〉〈逆境耐性〉については恐らく神様からの特典がスキルになっているのだろう。
〈言語最適化〉は異世界の言葉を話せるように、
〈魔眼〉は魔力に慣れていない俺のサポートに、
〈逆境耐性〉は取りきれなかった不幸体質の補填に、
といったところだろう。
とステータスを確認し終えたあたりで部屋が暗くなってきているのに気がついた、ダンジョンの外に合わせてダンジョン内の明るさも変わるようだ。
集中していると時間が経つのが早く感じる。
「ご飯食べて寝よう」
リュックサックの中身を出した時に見つけていたコンビニ弁当と布団を取り出して就寝準備を始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます