第五話 上の教室とお弁当
巨大ゴキブリが大騒ぎしている・・下の教室での騒ぎを
まだ知らない・・上の教室での出来事・・
今日のお弁当は すごいご馳走なの!
すき焼きに
明太子と刻んだ・ほうれん草やワカメの入った卵焼 西京焼きのお魚に
ゆで卵をミントなどのハーブの葉を刻み混ぜた挽き肉で
包み上げて油で上げたスコッチエッグ・・
変わりダネのイカのキムチも少々・・。
ご飯にかかった「いくらの卵」に刻んだ梅干も少々
ほうれん草のサラダ・・ブロッコリー
デザートは・・
桃に蜜柑の入ったカボス(かんきつ系)で
酸味を少しきかせてた寒天ゼリーに・・と
嬉しそうな生徒の雪さん・・
だが・・突然に悲劇は訪れた・・・。
沙月ちゃんの攻撃を跳ね返し!
巨大ごきぶり・・こと巨大ごっちゃんは 今度は生徒のれんこちゃんや爛ちゃん達に向かう!
きやああああwwww!
爛ちゃん、れんこちゃんの生徒達の悲鳴!
突然! ごき・・ごっちゃんは動きを止め その身を震わす!
「え!」
どくん!
なんと!ごっちゃんは更に巨大化した!
触角部分が伸びて! 伸びた触角は天井に突き刺さり!
上の教室の床を砕く!
机に座り・・いただきます と手を合わせ ハシを手に取り
力作のお弁当に・・手をのばし・・口に含み・・
至福の瞬間が訪れるはずだった・・雪さん。
ゴスツ!鈍い音がして・・
・・・・机に穴が開いたと思うと・・お弁当は触角に突き刺さり ・・そのまま下の教室へ・・
「へ・・?」と呆然とする生徒の雪さん・・。
「何・・??」
見ると足元 机の下に大きな穴・・机にも・・。
「私のお弁当・・」
どうしたの?と声をかける隣の席の同級生・・
「愛ちゃんんん!私のお弁当っが消えた・・」
下の教室では・・触角に刺さったお弁当(ユキさんのお弁当)を箱ごと飲み込むと
元気にパワーアップしたのか 羽がなんだか 艶やかな黒光りしたゴッちゃんがいた・・。
そして・・
先程の弁当に味をしめて
攻撃され戦ってる最中だというのにゴッちゃんは
それに無視をして
机の中やらカバンの中に皆のお弁当をねらう
「ふ・・許されなくてよ!ゴッちゃん」
沙月ちゃんのニッと不敵な笑い顔
更にかかと落としが決まる!
「沙月ちゃん!」
茉莉花ちゃんや 蘭ちゃん、レイちゃんはじめの同級生の歓声!
足でゴッちゃんを押さえながら
後ろ向きのまま呼びかける
「誰か・・他にも私のぱんちらを・・見たわねええええ・・・」
ふ・・ふふ
「それから ねえ・・ れいちゃん
今日のお弁当の中身は
べーコン三色巻きに ポテトサラダ、プチトマト
五目稲荷に こんにゃくの胡麻油で炒めたもの・・
七味つき だったわね」
にやあありと・・不気味な笑みを浮かべた沙月・・
「ふふふ 」
「レイちゃんは料理上手だから好きよ
更に・・同級生の蘭ちゃんのお弁当は・・・・」
何故に未開封モードのお弁当の中身を知っているのだ?
恐るべし学校委員長・沙月・・
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