第19話 奴隷商人からアプローチがあること
宿に奴隷商人の使いがやってきて、なぜか前に3人の奴隷を買ったお店にやってきている。
買った奴隷はどうですか?と何気ない話をしつつ、様子をさぐったが、たぶん逆に様子を探られている気がする。
話を聞くと、安くするので新たに奴隷を買って欲しいとのことだ。
奴隷商人としては、売れ残り奴隷を買った私が珍しく印象に残っていたので、この話を持ってきたとのことだ。
奴隷商人としても買われない奴隷を維持するのにはお金が掛かる。
売れ残った奴隷にも使い道があるみたいだが、その前に私に声を掛けたいう。
使い道については、あえて聞かなかった。
今回、奴隷商人が紹介してくれた奴隷は5人、私のことを見抜いてなのか、全員女性だ。
値段は前回買った奴隷3人分よりもはるかに安い。
ただ、年齢が5人全員40台前半だ。
異世界の女性は大体、実年齢より5歳くらいは若く見える。
働き手が多いことに越したことはないが、宿を出て平屋の家でも借りる必要がでてくる。
奴隷商人とはドライな関係だったとしても、今後のことを考えると悪い印象は与えたくない。
でも、釈然としない部分があるので、落としどころを決めて交渉する。
相手の手のひらに転がされている感はあるが、納得いく金額まで値下げ交渉した。
小さな事業ができるくらいな人員を確保したと考えるようにしよう。
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