駿河の国-詩集1

ここのつ

駿河の国(するがのくに)

駿河の国

すいつく頼み

祖母の家の よりかかった斧


私が四肢を広げて 開けて

動作の同じく 畳まれ 反った


いつの話

首の奥と


腸の先と 耳の隅

つかんだ足首また 強く握って

明日の食事の 間の話の


約束をして守られている

でも あれはあれは

あれは あの

狭い座席の

煙と

そのメモに


声を気にしたその時の君と

秘密に期待して少し喜んだ僕と


引っ張って結ばれた

抵抗はなく

いつもあの帰り道と

指の曲がる反った 持った 爪を


送るから あの電車の横の 

下の あの箱の前

今は足りているよ

夜と昼との人格も遠い


嘘偽りなき

友愛と継続

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