第17話 河原に着いたら森林浴とキャンプをして(後編)



前書き


正妻酩酊拳!!




第17話 河原に着いたら森林浴とキャンプをして(後編)


ここは夜のテントの中・・・いや、僕等の愛の巣だ。

薪が大量に余っていたので雰囲気を出す為と、野生動物への対策としてかがり火をテントの周りに設置する。まるで戦国時代の野営のようだ。テントを囲うように鈴を括り付けた縄を張る。野生動物が引っかかるかわからないが鈴の音がなった場合警戒する必要がある。

テントの上部は透明な素材でできており星空を眺める事ができる。想里愛と出逢った頃の夜をふと想い出す。

現在の布団の配置は奥から順に僕、里乃愛ちゃん、咲桜里、想里愛、翠となっている。


咲桜里「おにいちゃん、あたしの服似合うかもう1回見て欲しいな♪」


彼女が里乃愛ちゃんの布団を通り過ぎようとすると突如発生する豪風が彼女の長い髪とモチモチしたほっぺたを後頭部の方へ勢いよく流してすごい顔付きとなる。


咲桜里「ギギギ・・・こんな風ごときで・・・」


里乃愛「なかなかやるわね・・・でもこれならどう?」


ぶわっと長いスカートが宙を舞い咲桜里の艶めかしい生足が容赦なく晒される。頬を染めスカートを手で抑えるが隠しきれないようで諦めて布団に戻る彼女。


咲桜里「そ、それは反則だよ。里乃愛ちゃん!」


里乃愛「病み上がりの里乃愛を置いてった罰だもんっ」


真樹「まぁまぁせっかくの旅だし仲良く楽しもうよっ」


少しふくれた顔をしていたが次第に機嫌を直してくれたようで問いかけられる。


里乃愛「何か眠るまで暇つぶししたいなぁ~♪」


翠「いいね~!とは言っても何か妙案があるのかな・・・?」


想里愛「あたし良い事思い付きました!こうすれば良いんですっ♪」


テントが広い事を利用して僕の布団を4つの布団が囲む形になる。なるほど、規則正しく形作るだけが旅じゃない。旅の醍醐味は創意工夫でいくらでも膨らんでいく。彼女の胸のように。


咲桜里「おにいちゃん、明日からは何して過ごそっかぁ?♪」


声の方を向くと胸元が開放的な妹と目が合う。


真樹「想里愛たちの街に散策しに行くか、温水のプールに行ってみたいと思ってるよ~」


想里愛「あたしも街を散策してからプールに行きたいです♪」


翠「真樹、プールってなあに?♪」


里乃愛「あたしも教えて欲しいなぁ♪」


真樹「温泉を広くして、娯楽向けに遊具やサウナや休憩所や飲食店にマッサージ店が集まった施設だよ!」


咲桜里「いいね!このウォータースライダー楽しそう!」


写真のウォータースライダーを見てはしゃぐ彼女達。確かにこの角度から滑り落ちるのはスリル満点でドキドキしそうだ。

プールに行く前に皆の水着を購入しないとな。また試着を見るのが楽しみだ。


想里愛「明日はあたしに似合う水着を一緒に選んでください♪」


真樹「そうだね、明日の帰りに服屋さんに寄ろう♪」


さあ・・・明日も目の保養だ!夜が更けていきひとりまたひとりと寝息を立て始めた頃、僕が皆の水着姿を想像して創造しているといつの間にか隣に里乃愛ちゃんが潜り込んで来ている。彼女がひょこっと顔を出し人差し指を自身の唇を当てる。そして小声で囁くように話す。


里乃愛「小さな薄い聖域を張ったんだ・・・りのあの魔法は精霊の魔法で完成度が高いから大きな声や音が出なければ気付かれないよ・・・?♪」


僕は思わず小声でふぁっ!?と驚きの声を漏らす。布団で時間が経ち少しはだけた小悪魔な恰好で彼女は笑顔で僕にぎゅっと抱き付く。


真樹「ふぁふぁっ!?」


里乃愛「も~だめだよぉ・・・この口がいけないのかな?♪」


里乃愛ちゃんの柔らかい指先が僕の唇に当たる。とても病み上がりとは思えない元気さで僕は一安心しつつ、僕の別の場所は興奮し始めていた。すると里乃愛ちゃんは僕の耳にささやいてきて・・・


里乃愛「これから、ちゃんは付けないで呼んで欲しいなぁ・・・」


不意に寂しそうな表情を浮かべる里乃愛ちゃん。確かに皆はそのまま呼んでいるけど彼女だけは今だにちゃん付けだ。その通りだ、皆分け隔てなく対応する必要がある。僕は反省した。


真樹「そうだね!今日の服似合ってて可愛いね♪」


里乃愛「真樹くん・・・♪」


たくさん頭を撫でるとジッと見つめられる。目を閉じるように言われ、彼女の唇が僕のに重なっていく。

テントの中とは言え、布団から出かかっていたので体が冷えないように彼女をぎゅっと僕の中へ抱き寄せる。


里乃愛「あっ・・・積極的だね!りのあも負けないもんっ♪」


ふぁっ!?器用な指先はリボンという彼女を包む布を容易に解いていく。体が震えている・・・しまった、下着を買い忘れていた!これ幸いとばかりにじっくり見ている場合じゃない!って・・・ふぁっ!?


里乃愛「あたしだけ恥ずかしいのは嫌だから・・・真樹くんも脱いで?」


全ておっしゃる通りで反論する術など何も無いので、仰せのままに服を脱ぐ。

脱ぎ終えるのを確認した彼女は力強く僕を抱きしめる。


里乃愛「りのあ、今すっごく嬉しいよ・・・真樹くんは?」


僕の肩に預けた顔をひょいっと僕に向ける。


真樹「もちろん僕も嬉しいよ!でもこれ以上は想里愛に悪いかなって・・・だから・・・」


ふぁふぁふぁっ!?僕が言葉を紡ごうとすると、先程より濃厚な口付けと目を閉じた美少女の頬を染めた顔が目に鮮明に映る。これは現実なのか?と頭を撫でて虚ろな表情で接吻を受け続けていると


里乃愛「現実だよ?」


と僕の手を彼女の乳房に押し当ててくれる。精霊の魔法は読心術も皆伝しているようだ。冒険では頼もしい活躍をしてくれるに違いない。それにしてもなんて柔らかいんだぁ・・・(思考放棄顔)


里乃愛「んっ・・・♪真樹くんにいっぱい揉まれてるぅ・・・♪」


里乃愛「はっ・・・喜んでる場合じゃなかった!想里愛ちゃんに悪いって思ってるみたいだけど、さっきの皆のダッシュを見たよね?りのあ達の現実は下克上で恋の戦国時代なんだよ!」


僕に理解り易い説明をしてくれる里乃愛。なるほど、確かにふざけていたとは言えそういう側面が根強くあるのは否定できない。


真樹「つまり、ということは・・・」


里乃愛「そう!早い者勝ちってことなんだよ♪」


そう言い終えるとこれでもかと僕に甘えてくれる里乃愛。僕は何度もキスと撫でて抱きしめるのと乳房を揉むのを繰り返す。火照っていく彼女。最初に来た時よりどんどん体は熱くなっていく。


想里愛「正妻酩酊拳!」


里乃愛「かはぁっ・・・っ!!」


想里愛「安心して・・・峰打ちよっ」


恐ろしく早い手刀・・・俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。思いっきり首筋に入れていた気がするが・・・彼女流の峰内ちなのだろう。里乃愛は静かに布団にぼふっと倒れて気を失い想里愛に元居た布団へ戻される。


想里愛「可哀そうに・・・あたし以外の女の子に迫られて怯えていたんですね?」


真樹「えっ!あっ・・・そう、そうなんだよ。」


想里愛「真樹さんは優しいから誰にでも断れずに夜も優しく対応してしまう・・・これはあたしが24時間ずっと見守っていないと・・・。」


彼女の仄暗い闇の漂う深淵の底の様な瞳に見つめられてぐうの音も出ない。僕は反省した顔で布団の中で縮こまる。


想里愛「でも、そんな優しい真樹さんだからあたしは好きになったんです・・・夜に誰かが来ても最後はあたしがこうやって守ってあげますからね♪」


真樹「あ、ありがとう想里愛・・・♪」


僕は彼女に抱かれ、頭を撫でられて気分を落ち着かせていく。完全に本来のヒロインと立ち位置が逆になっている気がするが受動的なのは今に始まった事ではない。彼女が駆け付けてくれた事を素直に喜ぶべきだ。


想里愛「所で、今日のあたしの衣装・・・可愛いですか?」


真樹「もちろんだよ!明日は水着の想里愛もじっくり見て可愛がりたいなっ♪」


想里愛「ふふ、あたしが試着室で着替えるのを何着でも手伝って欲しいな♪」


真樹「うんもちろん!僕に任せてっ!」


すると彼女は僕の下へ移動し、手を伸ばして僕の顔と彼女の顔を近づけて・・・


想里愛「この夜も・・・真樹さんにあたしを任せても良いですか?」


真樹「うん、任せてねっ・・・♪」


僕は返事をしてすぐに彼女を抱いて唇を重ねる。頭を撫でながらキスし続けて舌もしっかり絡ませる。

キスの合間に抱いたまま僕に肩を預けて休む彼女。不意に耳元で囁かれる。


想里愛「真樹さんに脱がせて欲しいな・・・♪」


服の上からでも理解る胸の膨らみ、柔らかそうなふともも、どこもきめ細かい肌、彼女の期待に応えていくとその全てを視界に納める事ができた。この開放的な大地が僕等の身も心も開放的にしていくのだろうか・・・(詩人顔)


想里愛「えへへ、早くこちらに来てください♪」


デレデレした顔で喜んで頷き彼女の元へ赴く。圧倒的な包容力に僕の心は彼女の中へ身も心も溶け込んでいく。その柔和で優しい笑顔に僕はときめいて二人の世界を形作ってゆく。永い時間口付けをしてから、彼女の乳房を美味しく頂く。甘く漏れる声を聴いて、また揉んで吸う。僕は吸いつつ、彼女のふとももを開いて指先を当てると彼女はビクンと可愛く反応する。もう一度濃厚に唇を重ねると、僕のを触りたいと恥ずかしそうに伝えてくれた。彼女は起き上がるとすべってしまい、先程僕の指先を当てた部分が僕の眼前に迫力ある間近な距離に迫ってくる形になってしまう。そして僕の元気な部分を彼女はじっくり見つめると、その柔らかい指全体で元気な部分を包む。


想里愛「真樹さんのおっきくて・・・熱いですね・・・♪ひゃぅっ!?」


彼女が座り込み、彼女の秘部が口元へ覆い被さる形になったようだ。


真樹「そうかな・・・ソリアの胸のほうが・・・おっきくて柔らかいよ?♪」


少し体を起こして手を伸ばし彼女の胸を揉むと愛しい彼女の可愛い声と仕草を堪能する事ができた。

ふぉぉっ!?僕の元気な部分の先っぽが生暖かい感触に包まれる。先程彼女と濃厚に絡んだ部分が僕の先っぽに絡み始めているのだ。僕も負けていられない。指で彼女の秘部をゆっくり広げてから舌を這わせる。お互いの夜の攻防がしばらく続く・・・。


想里愛「はぁはぁ・・・真樹さんには叶わないですぅ・・・」


僕の隣に寄り添い力なく抱き付いてくれる。お互いに攻めすぎた様だ・・・僕も満足感の中に疲労が漂う。


想里愛「真樹さんがもっとしたかったら・・・もっとあたしを愛してくれても良いんですよ?♪」


彼女は天使の笑顔でそう言ってくれるがだいぶ疲れてしまっている。


真樹「嬉しいな・・・一晩中想里愛を愛したいけどお互い疲れちゃってるから、また明日愛し合おう?」


想里愛「理解りました、あたしの事気遣ってくれて嬉しいです。真樹さん大好き!明日もあたしを愛してね?♪」


真樹「僕も想里愛大好きだよ♪うん!明日もたっぷり想里愛を愛すからね♪」


そして夜が優しく更けていく。夜空には僕等の気持ちを示すかのように優しく三日月が微笑んでいた。




後書き


咲桜里と翠だけ、里乃愛の言う罰が発動した模様です

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る