異能力に目覚めた俺は変態でした。
ヌマサン
第1話 異能力
俺は
しかし、俺にはそこら辺の普通の高校生とは違い、1年前に手に入れた能力がある。
このおかげで俺はこの高校生活をエンジョイしている真最中だ。
その能力とは周囲から見て俺の行動が10倍早く見えるというものだ。だが、超加速なんてちっぽけなものじゃない。
例えば、だ。
朝の8:30に始業のチャイムが鳴る。これを過ぎれば遅刻だとしよう。
そして、起きてから準備をして教室に入るまでにかかる時間は15分だと仮定する。
そんな中で朝の8時27分ちょうどに起きた。
普通にすれば教室に着くのは8時42分、遅刻だ。
しかし、俺の能力を発動させればギリギリで間に合う。
――え?どういうことなのかって?
おいおい焦るなよ、今から説明するところだからな。
俺の能力の発動して15分で学校に着く。これなら一見大したことは無い。ここまで説明した意味がない。
しかし、教室に着くとあ~ら不思議!8時28分30秒!
すなわち、俺がこの能力を使っている間に行った行動にかかった時間は10分の1に圧縮されるのだ。
さらに分かりやすい例を出すなら、50m走だ。
この能力を使わずに走れば7秒で走れるとしよう。
なら、この能力を使えばどうなるのか。それは0.7秒で50mを走り切ったように見えてしまうのだ。
こんな素晴らしい能力があっただろうか、嫌ない!
この能力を使った状態で、女子たちの着替えをドアの隙間から5秒間覗いたとしよう。しかし、俺以外の人からは俺が0.5秒だけ女子更衣室を覗いたということにしかならないのだ。言い訳として「ドアが開いていたのでついチラ見してしまいましたテヘペロ」で済んでしまうのだ。
ここまで能力の凄さを語ってきたが、この能力を得るために俺はあるものを対価に支払ったのだ。
それは……次の所で話すとしよう!
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