第24話
朝は通学前に蛍の作ってくれたカレーの残りを食べ、お昼はまた空き教室で蛍のお弁当を頂いていたら
「……失礼します!」
そう言って一年生の草下部と市井が二人でやって来た。この二人はいつも一緒で仲良しだなぁと思っていたら
「……先輩、この前のお礼です。家庭科の授業で作ったので良ければ食べてください」
草下部がそう言ってクッキーを差し出してきた。
「……へー、クッキーか?美味しそうだな。貰っても良いのか?」
そう聞いたら「ど、どうぞ」と市井が言うので一つ口にする。
「うん、美味いぞ」
そう言うと市井は「良かったです」と嬉しそうに言って「それでは全部どうぞ」とクッキーを置いて草下部と二人、教室を出ていった。
「大したものだな、俺にはお菓子なんか作れないよ」
そう言ってクッキーを口のなかに放り込むと
「……先輩、私もお菓子作れますから。今度作ってきます」
蛍が妙な対抗意識をもっていた。なんでだ?
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