詩
火野佑亮
怠惰と忘却
「何故こうなっちまった」
という問に僕は依存する
遠く霞んで見えない過去に
性懲りもなく縋りつく
「誰かのせいにしてしまいたい」
なんて考えているうちは
その「誰か」からは自由になれない
そんな事実からも目を伏せて
「何もする気が起こらねえ」
なんて言っているうちは
「この世から逃げ出してえ」
という本音からは自由になれない
いやもう「逃げ出す」ことからさえも逃げ出したい
とにかく全てが億劫なんだ
このまま全て忘れ去って
ゴキブリのように夜の隅を這いずり回っていたい
あの退屈そうな曇天に
何も考えていない人波に
僕は紛れ込んでしまいたい
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