クラスメイトの地球
くじら時計
第1話
紡いだ景色を思い浮かべる
それは雄大な自然だったり
それは現実と離れた世界だったり
コンクリートの塊だったり
つまり、それは人の歴史だ。
何もないことが贅沢って知ってしまったのは
何でもある不自由さを知ったから
手の届く距離に
捕まえられる距離にあるのに
手を伸ばさないのは
手を伸ばす
辛さや怖さを知ったから
草花の香り
森の清々しさ
光線が空から降り注ぐ
さわさわと囁き奏でるように
流れるせせらぎ水の音
そんな自然は都合の良い自然
草花の毒々しさ
森の鬱蒼とした雰囲気
異世界のような暗闇
急変する水の激流
表の顔と裏の顔
どっちも自然で
片方だけなのが不自然
不自然な自然ってなに
それって人が人であり続けようとしている
努力の証なんだろうか
それとも壊した地球に対する
慰霊碑なんだろうか
自然と共存する生活って
自然を遠ざけることなのかな
仙人みたいにはなれないけれど
ハンターにもなれないし
魚も上手く捕まえられないけれど
お金を握りしめてお店に行ったら
子供でも買い物できる世の中
スマホがあればキャッシュレス
家から一歩も出なくても
欲しいもの買える時代
仕事も家の中で遠隔で
新しい時代が到来らしい
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