生き返る為のおかしな試練
@syocotan
プロローグ
私は、女子高生の
私は今なぜ子犬に囲まれているのかしら?
『ママ、私はこの子が欲しい』
えっ!?顔は小学校低学年にしか見えない女の子に持ち上げられちゃったけど、どんだけ力持ちで背が高いの
『可愛いわね、ブリーダーさんこのわんちゃん下さいな』
『わふっ?』(ちょっと、私は人間の高校せいだけどわんちゃんって私の事?)
『やったー、わんちゃんお散歩に行こうね♪』
『まだ、生後3週間ですのでお散歩はまだできませんよ』
『えー、いつから散歩できるの?』
『ワクチン摂取に2回行ったあと問題がなければ20日後に初お散歩ができますよ』
『ワンワン』(良かったわね、元気に暮らすのよ)
プードルが私に向かって吠えたようだ
『く―ん』(私の事寂しそうな目で見送ってるし、何故か犬言葉が分かるわ)
車のミラー越しに女の子に抱かれた子犬の姿が写った
『キャン、キャン』(生後3週間の犬って嘘でしょう、しかもトイプードル、これはリアルな夢に違いないわ)
『わんちゃん、どうしたの?』
『きっと車のミラーに自分の姿が写ってビックリしたんじゃないかしら』
『わふっ、わふっ』(誰だってビックリするわよ、高校生の私が夢で犬になってるんですもの)
『まるで人間の言葉が分かるみたいに反応してるね』
『く―ん』(夢にしては全く会話が通じないわね、ほんとおかしいわ)
抱かれたまま車に揺られて窓の景色が見たいけれどがっちり抱かれて腕の中で窓の外が見えないわ。
エンジンが止めったわ、どおやら着いたようね
凄い!スポーツカー、ベンツ、リムジン、スーパーカーなど色々な種類の車が並んでいるわ
よく見たら、私がさっきまで乗っていた車も確かセダンって名の高級車だわ
『わんちゃん、ここが私の家だよ』
やっと抱っこから解放されたので辺りを見回した。
『わふっ』(この家、海辺にあってとても広い豪邸だわ、どうせならここに住むお嬢様の夢が良かったわ)
『ねえ、ひなちゃんいつまでもわんちゃんじゃなくお名前つけてあげなきゃね』
『んーとね、茶色い毛並みだからチョコ!』
『キャン、キャン』(嫌よ、私の名前は愛莉なんだから)
『フフ、喜んでるみたいね、宜しくねチョコちゃん』
『チョコちゃん、お部屋に案内してあげるね』
『ママが持つわ、一緒にいきましょう』
玄関だけでも私の寝室より広いわ。
『到着!このお部屋がチョコちゃん専用だよ』
『わふっ、わふっ』(えー、私の家がすっぽり入りそうな広いお部屋が1匹の犬のお部屋!?)
ガチャ 『お兄ちゃんお帰りなさい』
『ただいま、ひな、母さん』
『くーん』(あの人は、クラスのイケメン
『これが買ってきた犬なんだ、可愛いね名前は?』
『わふっん』(可愛いねだなんて、イケボと爽やかすぎる笑顔頂きました)
『チョコちゃんだよ』
『そっか、チョコちゃん宜しくね』
『わふっ』(斗真君になでなでしてもらっちゃった)
『ひな、そろそろピアノのレッスンの時間じゃないのか?』
『あっ、チョコちゃんまたあとで来るね』
『母さん、明日の夜クラスの女性のお通夜があるんだ。自転車で通学途中、運転する車が信号無視して突っ込んで即死したらしい』
『あら、大変!そのお嬢さんのお名前は?』
『真田愛莉さん』
『キャン、キャン』(えー、私は即死して犬に転生したの!?)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます