第2話

「おはよう〜よいちゃん〜」

そう言いながら入ってきたのは俺の幼なじみの三月 凛(みつき りん)だ。

輝かしい長めの金髪に綺麗な碧眼そして身長は145cmとものすごく愛嬌のある見た目をしている。つまり、超絶可愛い。

「可愛い」

「ふぇえええ?」

「あ、つい心の声が!ごめんな」

「もう!いつも心臓に悪いよう〜」

そうここまでがいつもの流れである。

「今朝ごはん食べたばっかだから適当にあがって待っててくれ」

「は〜い」

凛はとてものんびり屋でいつもポワポワしている。それなのになぜか毎回定期テストは学年2位にいる。あ、ちなみに1位は俺です。すごいでしょ?

そんなくだらないことを考えながら自室に戻る途中に凛がテレビをつけたため、ニュースキャスターの声が聞こえてきた。

『一夫多妻法が制定されてから早くも12年が経ちましたが今では国の出生率は今では制定される前のおよそ50倍!すごいですよねー!!!」

そんな声が聞こえてきた。

「一夫多妻制か・・・」

制服を着ながら俺は改めて決心をする

「俺は絶対に俺を好きになってくれたやつだけは幸せにしてみせる!!何があっても絶対にな!」

俺は自分の幸せよりも俺が大切な人たちが幸せに暮らしてくれてればそれだけで十分だ。それ以外は何もいらない。

 着替えが終わった俺はリビングに行き、凛に声をかける

「凛。準備できたから行こう!」

「うん!レッツゴー!」

そう言って俺たちは家を出る。いつも通りの代わり映えしない通学路を通りながらいつも通りの雑談をする。

「そういえば凛。また告白されたんだって?」

「ふぇえええええ」

「あはは。すごいよなー今度は彼女が10人もいる先輩からだって聞いたよ」

「うん・・・」

「ん?やっぱり迷惑だったのか?」

「そういうわけじゃないんだけど・・・」

「わかってるよ。そうだよなそんなに大勢彼女がいる人から告白されても嬉しくなんてないよな。」

「うん・・・」

「いっそのこと彼氏でも作ったらどうだ?」

「ふぇ、ふぇえええええええ!?」

「そんな驚くことないだろ。なんなら俺が立候補しちゃおうかな?」

「え?ほんとうに?」

そう言いながら凛は赤面しつつこちらをじっと見つめている。え?何この可愛い生き物。というか凛って俺のこと好きなのかな!?いやだってこんな可愛く『凛が仲間にして欲しそうにこちらを見ている』みたいに俺のことをじっと見つめてるんだよ!?このまま告白すればもしかしたら・・・

「凛。あのs」

「先輩。おはようございます」

凛に危うく告白しそうになった瞬間、超絶可愛い後輩が現れた。

▶️戦う

▶️逃げる

▶️萌え死ぬ

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