ティティーの館(ジェノサイドストーリー)
HAKU
序章 閉じ込められた少女
「う・・んん、ここは?」
目が覚めたら私は何か暗い所に倒れていた。
「何をしていたっけ」
少し前にしていたことを思い出せない・・・もしかして記憶喪失になっちゃった?
ええと、私の名前は『アリエ』年齢は13、誕生日は3月3日。友達の名前は『ココル』ちゃんと『キキ』ちゃん。あれ?覚えてた。
「いてて」
ずっと横になってるわけにもいかないから、痛む頭を抑えながら起きた。ここは、何処だっけ?・・・暗くてよく見えないけど、館の中かな?
「すみません!誰かいませんか?」
・・・
返事がないただの・・・
誰もいないのかな、というか、外に出た方がいいか。
そう思い後ろのドアを開けようとしたが・・・
「え?うそ!?開かない」
やばい、こういう時こそ冷静にならなきゃ・・・何かいい方法が・・・
思いつかない。他の出口探そう
私は少し目が慣れたところで先に進むことにした。少し進むと前から足音がした、人がいる!?そう喜ぼうとして少し違和感に気づいた。
足音があまりにも大きい。
人の足音はここまで大きいものだろうか。いや違うと思う。 やばい、このままじゃあの化け物と出会ってしまう。何か隠れるところは・・・あったドアが。
「おねがい、開いて・・・」
祈りを込めてドアを引いたら・・・開いた。
すぐにその部屋に入ってドアを閉めた。
「ふぅ、この館何がいるの。あ、ここって入った人が帰って来れなかったって言う館!?
どうしよう。でも、諦めたくはない。」
何故かさっき開けたはずのドアがあかなかったので他のドアをみつけそこから出た。
少し明るいところに出て目が痛かった。
「よし、進もう」
明るいところに出て元気が出た。そして歩きだそうとした時とんでもないものと出会ってしまった。
「よぉ、新たな『
まだ若いのに残念なこった。」
「え!?誰」
「おいおい、真横にいんだろ。俺だよ」
え、横にいるのは骸骨だけ・・・が、骸骨が喋ってる!?
「へへ、骸骨が喋ってるのに驚いてる顔だな。ここにいるのは、『
え、やだ。死にたくない
「ここに迷い込んできたやつを俺らは『
「え?って事は貴方も、私を殺すの?」
私が驚いていると骸骨は高らかに笑った
「へへ、安心しろ。俺は今骨を休めてるんだ。骸骨だけにな」
さ、寒い。
「ってただのサボり魔ってこと?」
「おいおい、俺だってコツコツと骨折って頑張ってんだぜ。骸骨だけにな」
こ、こいつ・・・
「あ、そうだ。どうでもいい話だが、俺らは名前が無いんだ。だからあだ名で呼びあってる。ちなみに俺は『怠惰のスケルトン』って呼ばれてるな」
やっぱりこいつ、他の幽霊からもサボり魔って認識されてるじゃない
「やっぱりサボり魔じゃない」
「え?誰がレイジーボーン(サボり魔という意味もある)だって!?」
寒い。まさか、これがこいつの殺害方法だったのか。
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