266_変性

不安に押しつぶされまいと

曖昧な希望で押し返そうと

より不安を生むことをまだ知らない



他人にはよく見えてしまう

自分にもよく思えてしまう

今日もまた頭が痛くなる



考えるのはもうやめよう

変性された思考回路の行き着く先は

誰も私も答えてくれない美しいものだ




やり方なんて教わらないまま

対峙してしまったからと

思いついた言い訳で偽の心を癒す



他人にはよく見えてしまう

自分にもよく思えてしまう

今日もまた頭が痛くなる



考えるのはもうやめよう

変性された思考回路の行き着く先は

私を知らない別の私の薬にもならない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る